内装設計とは?プロが教える住宅・オフィス・店舗の違いと依頼先の選び方
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内装設計とは、建物の中の空間を、使う人の動きや過ごし方から考えて、図面として形にする仕事です。
内装設計について詳しく知りたい方や、住宅・オフィス・店舗の内装を検討している方に向けて、内装設計の基礎知識から実践的なポイントまでをわかりやすく解説します。内装デザインとの違いや用途別の設計手法、信頼できる依頼先の選び方、設計の流れや期間など、理想の空間づくりに役立つ情報を幅広くご紹介します。
【この記事の要約】
- 内装設計の定義と内装デザインとの違いが分かる
- 住宅、オフィス、店舗それぞれの設計ポイントを理解できる
- 信頼できる内装設計会社の選び方が身につく
- 設計の流れと期間の目安を把握できる
- 予算に応じた設計アプローチが学べる
この記事をお読みいただくことで、内装設計に関する疑問を解消し、プロジェクト成功への道筋がより明確になります。
内装設計に関する基礎知識が身につき、ご自身のプロジェクトに最適な設計会社を選べるようになります。さらに、設計の各段階で注意すべきポイントも理解でき、理想の空間づくりをより効率的に進められるようになります。
内装設計で失敗したくない方や、依頼先に迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

株式会社Lovation
山田 真吾(やまだ しんご)
店舗デザイナー
資格 : 照明コンサルタント / 商業施設士 / 色彩検定/マーケティング検定
美容室・飲食店・カフェを中心に、200店舗以上の開業に関わってきました。物販やフィットネスなども含め、地域は北海道から沖縄まで。図面を描く前に「このお店は、誰に、なぜ選ばれるのか」をオーナーと一緒に考え、「多くの人から愛され、永く続くお店づくり」をサポートしています。
内装設計とは何か

内装設計の定義と役割
内装設計とは、建物内部の空間を機能的かつ美しくデザインし、設計図として具体化する専門的な業務のことです。単なる見た目の美しさだけでなく、使用する人の動線や利便性、安全性を総合的に考慮した空間づくりを行います。
建物を作り上げる建築や設計という仕事では、外側から見える建物の構造そのものに目がいきがちですが、実際に人が利用するのは建物の内部であるため、外部よりも内部で過ごす時間が長くなる傾向があります。そのため、内装設計では、人が快適に過ごせる空間の質を高めることが重要となります。
空間デザイナーは担当する物件が決まると、どのようなコンセプトで内装をデザインするかを、クライアントと打ち合わせを重ねて検討します。イメージが固まった後、設計図を作成し、内装業者に施工を依頼します。
このように、内装設計の役割はコンセプトの策定から設計図作成、施工管理まで多岐にわたります。
| 内装設計の主な役割 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 空間の機能性向上 | 動線計画、収納計画、設備配置の最適化 |
| 美的価値の創出 | 色彩計画、素材選定、照明デザイン |
| 安全性の確保 | 法規制遵守、避難経路設計、バリアフリー対応 |
| 予算管理 | コスト最適化、VE(価値工学)提案 |
内装デザインとの違い
内装設計と内装デザインという言葉に、明確な違いはありません。一般的には、内装デザインは主に視覚的な美しさや空間の雰囲気の演出に重きを置いている印象があります。一方で、内装設計は機能性や法規制などにも配慮した総合的な空間計画を指す場合が多いです。実際の業務においては、どちらの要素も不可欠であり、デザインと設計の両面をバランスよく対応できることが、内装設計や内装デザインの専門家として求められます。
また、インテリアデザインとは、建物内部のデザイン全般を指します。一般的には、特にマンションやモデルルームなど、住環境のデザインのこととして知られています。業務によっては、「インテリアコーディネート」まで含まれることもあります。
しかし、「インテリアデザイン」という言葉が指す範囲は幅広く、店舗の内装デザインも含まれます。そのため、インテリアデザイナーが店舗の内装を手がけることもあります。
その中でも、特に店舗のデザインや設計を専門とする人のことを、「店舗デザイナー」と呼ぶことが一般的です。
内装設計が重要な理由
現代社会では、内装設計の重要性がますます高まっています。その主な理由は以下のとおりです。
まず、人々の生活の質向上への意識が高まり、単なる機能性だけでなく、心地よい空間での時間の過ごし方が重視されるようになったことが挙げられます。特に在宅勤務の普及により、住宅の内装設計への関心が急速に高まっています。
次に、お店や会社にとっての意味があります。特に店舗では、内装はお客様がお店を選ぶ理由のひとつになります。入りやすさや居心地のよさは、「また来たい」「誰かに教えたい」と思ってもらえるかどうかにも関わります。
また、法規制の複雑化や環境への配慮が求められる中で、専門的な知識に基づいた設計が不可欠となっています。建築基準法や消防法、バリアフリー法などの各種法令に適合させながら、理想的な空間を実現するためには、高度な専門性が必要です。
さらに、持続可能性への関心の高まりから、エネルギー効率の良い設計や長期的に使用できる素材の選定など、環境負荷を考慮した内装設計が求められています。これらの多様な要求に応えるためには、デザイナーという枠を超えた、総合的な知識を有する内装設計の専門家が求められます。
住宅内装設計の特徴とポイント

住宅内装設計は、住まい手の生活スタイルや家族構成に合わせて空間を最適化し、快適で機能的な住環境を創造するための重要なプロセスです。リノベーションやリフォームにおいて、既存の住宅に新たな価値と機能性を付加する役割を果たします。
間取りや内装、配管などをすべてゼロから見直し、これから住む方の暮らしに合わせてつくり替えて機能を刷新し、新たな価値を生み出す改修として位置づけられる住宅内装設計は、単なる見た目の美しさだけでなく、住まい手の日常生活に寄り添う実用性を重視した設計アプローチが求められます。
住宅リノベーションの内装設計の基本要素
住宅内装設計で重要となる基本要素は、空間全体のバランスと調和を意識した総合的なアプローチが必要です。床・壁・天井・建具といったさまざまな要素を、トータルバランスを意識して検討することが大切です。
基本要素を以下の表で整理します。
| 要素 | 設計のポイント | 機能性への影響 |
|---|---|---|
| 床材 | 素材選択(無垢材、フローリング、タイル等) | 歩行感、断熱性、メンテナンス性 |
| 壁 | 仕上げ材選択、色彩計画 | 遮音性、断熱性、空間の印象 |
| 天井 | 高さ設定、照明計画 | 開放感、採光性、空調効率 |
| 建具 | 開閉方式、材質選択 | 動線確保、プライバシー保護 |
| 収納 | 配置計画、形状設計 | 生活利便性、空間の有効活用 |
床は面積が広い分、コストへの影響も大きいため、リフォーム会社とじっくり相談して決めるのがおすすめです。特に住宅においては、床材の選択が空間全体の印象と居住性を大きく左右するため、機能性と美観性のバランスを慎重に検討する必要があります。
間取りと動線の考え方
住宅内装設計において、間取りと動線の最適化は居住者の日常生活の質に直結する重要な要素です。住まう方によって「心地よい間取りやデザイン」は異なります。その暮らしに合わせて刷新できるのがリノベーションの魅力です。
効果的な間取り・動線設計には以下のポイントがあります。
生活動線の分析と最適化
家族の生活パターンを分析し、キッチン、リビング、寝室、水回りなどの配置を最適化することで、日常の移動効率を向上させます。特に朝の身支度時間や夕食準備時の動線を重視した設計が求められます。
プライベート空間とパブリック空間の明確な区分
家族が集まるリビング・ダイニングと、個人のプライバシーを守る寝室や書斎などの配置バランスに配慮し、音の伝わり方や視線の遮り方も考慮した計画が求められます。
将来の生活変化への対応性
子どもの成長や家族構成の変化、高齢化に対応できる柔軟な間取り設計を心がけることで、長期的な住まいの価値向上が期待できます。
これらの住宅内装設計の要素を総合的に検討し、住まい手にとって最適な空間を実現するためには、専門的な知識と経験を持つ設計者との連携が不可欠です。理想の住宅内装を実現したい場合は、実績と専門性のある会社への相談をおすすめします。
オフィス内装設計の特徴とポイント

オフィス移転や改装の際は、生産性向上や社員の満足度向上につながるよう適切な設計が重要です。オフィス内装設計は住宅や店舗とは異なる独特な要求があり、機能性とデザイン性を両立させながら企業文化を体現する空間を作り出す必要があります。
オフィス内装設計の基本コンセプト
オフィス内装設計では、まず企業の理念や働き方を明確にしたうえで、コンセプトを策定することが欠かせません。企業ごとのニーズに合ったオフィスデザインを実現しないと、オフィスの機能が十分に発揮されず、社員同士のコミュニケーションや生産性が低下する可能性があります。
オフィス設計の基本的なコンセプトには以下の要素が含まれます。
| 設計要素 | 目的 | 具体的な施策 |
|---|---|---|
| 企業イメージの視覚化 | ブランドイメージの浸透と向上 | コーポレートカラーの活用、企業理念の壁面表示 |
| 業務効率の最適化 | 生産性向上と作業効率の改善 | 動線設計、機能的なレイアウト配置 |
| コミュニケーション促進 | 社員間の交流活性化 | オープンスペース、カフェスペースの設置 |
コーポレートカラーを取り入れたり、壁面に企業理念を掲示することで、社内外へのブランドイメージの浸透が期待できます。また、デザイン性の高いオフィス家具や遊び心のあるレイアウトは、インナーブランディングとアウターブランディングの両方に効果をもたらします。
働きやすさとインナーブランディングを重視した設計手法
オフィスは、単なる仕事場から、社員のモチベーションを高め、コミュニケーションやイノベーションを生み出す創造的な空間へと進化しています。現代のオフィス内装設計では、以下の設計手法が重要視されています。
働きやすさを重視した空間設計
生産性向上のためには、業務の性質に応じた多様な空間の提供が必要です。
- 集中作業エリア:個人作業に集中できる静かな空間
- コラボレーションエリア:チームワークを促進するオープンな空間
- リフレッシュエリア:気分転換とリラックスのための空間
バーカウンターのような遊び心のある空間は、カフェのように会話が弾みつつも、集中して作業ができるスペースとして機能し、従来のオフィスの枠を超えた新しい働き方を実現します。
インナーブランディングの実現
企業文化の浸透や従業員エンゲージメントの向上を図るため、内装設計に以下の要素を取り入れます。
| ブランディング要素 | 効果 | 実装方法 |
|---|---|---|
| 企業カラーの活用 | 一体感の醸成 | 壁面、家具、アクセントカラーでの統一 |
| 企業理念の可視化 | 価値観の共有 | エントランスや共有エリアでの展示 |
| 独自性のあるデザイン | アイデンティティの確立 | 特徴的な什器や装飾の配置 |
特にエントランスや受付エリアは、企業の第一印象を決定づける重要な場所であり、来訪者に企業文化や価値観を伝える役割を担います。
店舗内装設計の特徴とポイント

店舗内装設計の基本理念
店舗内装設計は、単に美しい空間を作ることだけでなく、売上と顧客満足度の双方を高めることが最大の目的です。内装を決める際には、客層やサービス内容、店舗形態などから全体のコンセプトを固めておく必要があります。
店舗内装設計における基本理念は、以下の3つの要素を調和させることです。
| 要素 | 具体的な内容 | 期待効果 |
|---|---|---|
| 機能性 | 商品陳列、動線設計、従業員の作業効率 | 運営効率の向上 |
| 美観性 | ブランドコンセプト、視覚的魅力、統一感 | お店の魅力が伝わり、選ばれる理由になる |
| 収益性 | 投資対効果、維持管理コスト、売上向上効果 | 事業の持続可能性 |
店舗内装を作り上げるには、お客様の居心地の良さや従業員の使いやすさ、商品・サービスに最適な質感、さらには強度や耐久性など、数多くの要素をバランスよくまとめる必要があります。このため、様々な専門知識と高度な技術が求められます。
Lovationでは、図面を描く前に、次の順番で考えています。
- 満足したお客様が、家族や友人にお店のことを話している場面を思い描く
- そのお客様が、商品やサービスを通してどんな体験をし、どんな価値を感じたかを考える
- オーナーのやりたいことと結び合わせて、空間がどうあるべきかを決める
- ここでようやく、レイアウトに落とし込む
- 最後に、素材や色で空間の印象をつくり込む
見た目から決めるのではなく、お客様の体験から考えるので、レイアウトがとても大切になります。
内装設計は住宅・オフィス・店舗を含む広い概念ですが、店舗では顧客動線、スタッフ動線、電気容量、給排水、換気、消防・保健所など、営業に特有の条件を設計へ反映する必要があります。店舗に必要な設計内容や図面については、以下の記事で詳しく解説しています。
業種別の設計アプローチ
店舗内装設計では、業種ごとに異なるアプローチが必要となります。それぞれの業種特有のニーズと顧客行動を理解した設計が成功の鍵となります。
飲食店の設計アプローチ
飲食店では、厨房との連携を考慮した効率的な動線設計と、食事をゆったりと楽しめる雰囲気づくりが大切です。座席配置は回転率とプライバシーのバランスを考慮し、調理音や匂いの拡散を適切にコントロールする設計が求められます。
小売店の設計アプローチ
小売店では、商品を魅力的に見せるディスプレイ設計と、お客様が自然と手に取りたくなる動線設計が中心となります。商品ディスプレイの基本は「見やすさ」「取りやすさ」「わかりやすさ」の3点です。特に、お客様の目線の高さ(一般的に150cm〜170cm程度)に注目商品やプロモーション商品を配置することが重要です。
サービス業の設計アプローチ
美容室やエステサロンなどのサービス業では、お客様がくつろげる空間づくりと、プライバシーへの配慮が大切です。どこまで仕切るかは、お店の営み方によって変わります。施術スペースと待合エリアの明確な区分、適切な音響・照明設計が重要な要素となります。
ただし、業種ごとの型にあてはめるだけでは、そのお店らしさは生まれません。同じ業種でも、来てほしいお客様や、お店の営み方が違えば、レイアウトの答えは変わります。
理想の実現には設計プランの検証手数を十分に確保する
プランは、1つだけを描いて決めるのではなく、目的の違う案を描いて比べることで、そのお店にとっての答えが見えてきます。
Lovationでは、目的の違う3つのプランを描くのが基本です。
・コストを最適にするプラン
・この先、お店を広げることも考えたプラン
・今のお店にとって、いちばんいいプラン
それぞれの長所と短所をお伝えし、オーナーと一緒に話し合って決めます。好きな案を選んでいただくのではなく、話し合ううちに、それぞれの良いところを合わせた、より良い案にまとまることがほとんどです。面積が小さく3つ描けない場合は、2つのプランで比べます。
案を比べておくことで、開業してから「こうしておけばよかった」と思うことを減らせます。
ターゲットとなるお客様の目線から考える
店舗内装設計でいちばん大切なのは、来てほしいお客様の目線から考えることです。年齢や暮らし方、そのお店に何を求めて来るのかを深く知ることで、空間の答えが見えてきます。
お客様の目線から考えるときは、次のことも確かめます。
- アクセシビリティ:車椅子利用者や高齢者、小さな子ども連れのお客様も快適に利用できる設計
- 視認性:商品やサービスの情報を分かりやすく伝える表示・配置
- 快適性:適切な温度、湿度、音響、照明環境の提供
- 心理的安全性:プライバシーの確保とオープンさのバランス
また、思わず写真に撮って誰かに見せたくなる場所があると、お客様がお店のことを人に伝えるきっかけになります。ただし、写真に撮られることを目的にするのではなく、お店の価値が伝わる場所であることが大切です。
お客様に選ばれ続ける内装設計
店舗の内装には、お店を知ってもらい、入ってもらい、また来てもらうための大切な役割もあります。
そのためのポイントは、次の3つです。
外観からの視認性向上
店舗の外観は第一印象を決定づける重要な要素です。看板デザイン、ファサードの色彩、照明計画を統一したコンセプトで設計し、遠くからでも店舗の存在を認識できるようにします。また、店内の様子が適度に見える開放的な設計により、入店への心理的なハードルを下げることにもつながります。
思わず写真に撮りたくなる場所
お客様が撮った写真は、お店を知ってもらうきっかけになります。写真に撮りたくなる場所は、つくって終わりではありません。季節に合わせて変えるなど手を加え続けることで、何度来ても新しい発見があるお店になります
体験価値の向上
単なる商品提供を超えた体験価値のある空間設計によって、お客様の滞在時間を延ばし、口コミ効果の向上も期待できます。五感に訴える演出、お客様が参加できる仕掛け、季節感のある空間演出などが効果的です。
予算に適したVE案の検証
店舗内装設計において、限られた予算で最大の効果を得るためのバリューエンジニアリング(VE)の活用は極めて重要です。VE案の検証では、機能とコストのバランスを最適化し、費用対効果の高い設計を選択します。
効果的なVE案検証のプロセスは以下の段階で実施されます。
| 検証段階 | 検証内容 | 期待効果 |
|---|---|---|
| 機能分析 | 各設計要素の必要性・優先度評価 | 無駄な投資の削減 |
| 代替案検討 | 同等機能でより経済的な材料・工法の検討 | コスト削減 |
| ライフサイクルコスト分析 | 初期費用と維持管理費用の総合評価 | 長期的収益性向上 |
VE案の検証では、単純な費用削減ではなく、お客様の体験やお店の運営への影響も総合的に評価することが重要です。例えば、高品質な材料を部分的に使用し、視覚的効果の高いエリアに集中投資することで、全体の予算を抑えつつ、印象的な空間を作り出すことが可能です。
Lovationでは、VE案を「減らす案」ではなく、「どこなら削ってもお店の価値を損なわないか」を考えてデザインを見直す案と考えています。お店の価値を伝えるために作り込んだレイアウトは、VE案でも変えないことを前提にしています。
店舗内装設計の費用相場
店舗内装設計の費用は、業種や規模、デザインの複雑さによって大きく異なりますが、一般的には坪単価で算出されます。業種や立地、デザインのこだわりによってはさらに差が出るため、基本的な費用の目安を把握しておくことが大切です。
業種別の費用相場は総工事費用の15%〜20%とされる事が多いです。また、最低受注金額として一定額の料金設定を設けている事が一般的です。
なお、Lovationでは、デザイン料を工事費ではなく、お店の面積で決めています。工事費が増えても、デザイン料は上がりません。
費用を抑制するためのポイントとして、既存設備の活用、汎用性の高い材料の選択、段階的な改装計画の実施などが挙げられます。また、設計段階で十分に検討を行うことで、施工後の追加工事や改修工事を防ぎ、総費用を抑えることができます。
投資効果を最大化するためには、適切な予算配分と費用対効果を考慮した投資が成功の鍵となります。全部を良くするのではなく、どこを良くするかを決めることが大切です。同じ予算でも、どこにお金をつかうかで、お店はまったく違うものになります。
内装設計の依頼先選びのポイント

内装設計を成功させるためには、適切な依頼先を選ぶことが重要です。設計事務所や内装会社によって得意分野や特徴が大きく異なるため、プロジェクトの目的や予算に合った専門家を選定する必要があります。
内装設計会社の種類と特徴
内装設計の依頼先は、大きく分けて以下の4つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解して、プロジェクトの性質に最適な依頼先を選択しましょう。
| 依頼先のタイプ | 特徴 | 適している案件 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 設計・施工一体型会社 | 設計から施工まで一貫して対応 | スピードを重視する店舗・オフィス | 責任の一元化、コスト管理がしやすい | 設計の自由度が制限される場合がある |
| インテリアデザイン事務所 | あらゆる空間デザインの専門家 | デザイン性を重視した住宅・オフィス・店舗 | 空間の見た目や雰囲気まで、こだわってつくれる | 施工は別途発注が必要 |
| 総合建設会社 | 建築全般を手がける大手・中堅企業 | 大規模なオフィスや店舗の内装 | 施工体制の安定性、アフターサービス | 小規模案件は対応できない場合がある |
| 店舗専門の設計事務所 | 店舗の設計・デザインを専門にしている | 美容室・飲食店・カフェなどの店舗 | お客様の体験や、お店の営み方から考えた設計ができる | 施工は施工会社が行う(施工会社を紹介してくれる事務所もある) |
内装デザイン・設計・施工をまとめて対応してくれる依頼先を選ぶことで、費用を抑えられたり、工期を短縮できたりします。一方、設計の自由度や専門性を重視したい場合は、設計専門事務所への依頼を検討するとよいでしょう。
住宅内装設計に適した依頼先
住宅の内装設計では、居住者のライフスタイルに合わせた機能性とデザイン性のバランスが重要です。設計専門事務所やインテリアデザイン事務所が適しており、じっくりと時間をかけて理想の住まいを実現できます。
オフィス内装設計に適した依頼先
オフィスの内装設計では、働きやすさと企業イメージの向上を両立させる必要があります。設計・施工一体型会社や総合建設会社が適しており、効率的な空間利用とコスト管理を実現できます。
店舗内装設計に適した依頼先
店舗の内装設計では、お客様に選ばれる理由を、空間で形にすることが大切です。店舗の設計を専門にする設計事務所や、同じ業種の実績が多い会社を選ぶと安心です。
設計事務所選びのチェックポイント
内装設計会社を選ぶ際は、以下のポイントを総合的に評価して判断しましょう。
実績と専門性の確認
内装デザインを外注する場合、依頼先の実績や得意ジャンルを把握することが重要です。過去の施工事例を確認し、自分のプロジェクトと似た規模や業種の実績があるかをチェックしましょう。
- 同業種・同規模の実績の有無
- デザインテイストの一致度
- 受賞歴や認定資格の保有状況
- 設計者の経験年数と専門分野
コミュニケーション能力と提案力
内装設計は、クライアントの要望を正確に理解し、それを具体的な形にする創造的な作業です。初回打ち合わせでのヒアリング力や提案内容の質を重視しましょう。
- 要望の理解度と質問力
- 予算に応じた提案の幅
- 目的の違う案を描いて、比べながら説明してくれるか
- 図面や資料の分かりやすさ
- レスポンスの速さと丁寧さ
料金体系の透明性
設計料金は会社によって大きく異なります。見積もりの内訳が分かりやすく、追加料金の条件についても事前に説明してくれる会社を選びましょう。
内装設計の流れと期間

内装設計は、初回相談から完成まで全体で約3~6ヶ月の期間を要します。この期間は、物件の規模や設計の複雑さ、内装工事の内容によって大きく変動します。効率よく内装設計を進めるには、各工程に必要な期間や確認ポイントをあらかじめ把握しておくことが大切です。
特に店舗や商業施設の場合、オープン予定日から逆算してスケジュールを組む必要があります。計画に遅れが生じると開業の時期に影響が出るため、余裕をもった工程管理が必要です。
初回相談から完成までの工程
内装設計の工程は、以下のように大きく5つの段階に分けられます。各段階での所要期間と主な作業内容を理解することで、適切なスケジュール管理が可能になります。
| 工程 | 期間目安 | 主な作業内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 初回相談・現地調査 | 1~2週間 | 要望ヒアリング、現地測量、基本方針決定 | 予算、コンセプト、利用目的の明確化 |
| 基本設計 | 3~4週間 | 平面計画、基本デザイン検討、概算見積作成 | 間取り、動線、デザイン方向性の承認 |
| 実施設計 | 3~4週間 | 詳細図面作成、仕様決定、工事見積作成 | 仕上げ材料、設備仕様、工事金額の確定 |
| 施工 | 4~8週間 | 内装工事、設備工事、検査・是正 | 工程管理、品質確認、変更対応 |
| 完成・引渡し | 1週間 | 最終検査、鍵渡し、アフターフォロー説明 | 仕上がり確認、取扱説明、保証内容 |
この工程表は一般的な目安であり、物件の規模や内容によって大幅に変動します。例えば、住宅の内装設計は比較的シンプルな場合であれば3〜4ヶ月ほどで完了しますが、店舗や商業施設の場合は法的手続きや設備工事が複雑となり、6ヶ月以上かかることもあります。
また、設計変更や追加要望が発生した場合は、その都度スケジュールの見直しが必要になります。設計者と定期的に打ち合わせを行い、工程の進捗を常に把握し、必要に応じて調整することが、計画成功のポイントになります。
設計段階での確認ポイント
内装設計の各段階において、適切な確認と判断を行うことで、理想的な空間を実現できます。以下に、各設計段階で特に重要な確認ポイントをまとめました。
基本設計段階の確認事項
基本設計段階では、設計の大枠を決定するため、後からの変更が難しい重要な事項を、慎重に検討する必要があります。この段階での確認不足は、後工程での大幅な設計変更や費用増加の原因となります。
- 空間配置と動線計画:利用目的に応じた最適なゾーニングと人の動きを考慮した配置
- 構造・設備制約の確認:既存建物の制約条件と必要な改修範囲の把握
- デザインコンセプト:ブランドイメージや利用者層に適したデザイン方向性
- 概算予算との整合性:希望する内容が予算内で実現可能かの検証
実施設計段階の確認事項
実施設計段階では、施工に必要なすべての詳細を決定します。この段階で仕様を確定した後に変更が生じると、工期が延びたり追加費用が発生しやすくなります。
- 仕上げ材料の選定:デザイン性、機能性、メンテナンス性、コストのバランス
- 設備仕様の確定:空調、照明、音響、防災設備の詳細仕様と配置
- 法的適合性の確認:建築基準法、消防法、バリアフリー法等への適合
- 施工可能性の検証:既存建物の制約下での施工方法と安全対策
施工段階の確認事項
施工段階では、設計図面通りに工事が進行しているかを定期的に確認する必要があります。週1~2回現場を確認することで、問題を早期に発見し、適切に対応することができます。
- 工程管理:スケジュール通りの進行と各工程の品質確認
- 仕上がり品質:図面や仕様書との整合性、施工精度の確認
- 安全管理:作業現場の安全対策と近隣への配慮状況
- 変更対応:現場で判明した問題点への対応方法と追加費用
設計段階で適切な確認とコミュニケーションを行うことで、理想の内装空間を予定どおりの期間と予算で実現できます。特に複雑な店舗設計や商業施設の場合は、専門的な知識と豊富な経験を持つ設計事務所への相談が重要です。
内装設計で理想の空間をつくるなら「Lovation」にご相談ください

Lovationは、美容室・飲食店・カフェを中心に、店舗の内装設計・デザインを専門にしている設計事務所です。東京・品川区を拠点に、北海道から沖縄まで、全国のお店づくりをお手伝いしています。住宅の内装設計はお受けしていません。オフィスは、お店づくりをお手伝いしたオーナーからご要望があったときに、デザインすることがあります。
200店舗以上の開業をお手伝い
これまでに、200店舗以上の開業に関わってきました。物販やフィットネスなども含め、「わざわざ足を運んでもらうお店」が中心です。
特に、10坪前後の小さなお店の設計を多く手がけてきました。限られた広さだからこそ、席の数や通路の幅、カウンターの奥行きなどを、オーナーの感覚や経験を確かめながら、お店ごとに作り込んでいます。
開業をお手伝いしたお店の口コミは、合計786件・平均4.8です。
※2023〜2025年に開業をお手伝いしたお店のうち、口コミ20件以上の8店舗の合計。Googleマップ・ホットペッパービューティー、2026年10月時点。
お客様のことから考える設計
図面を描く前にいちばん大切にしているのは、「このお店は、誰に、なぜ選ばれるのか」をオーナーと一緒に考えることです。
満足したお客様が、家族や友人にお店のことを話している場面を思い描き、そのお客様がどんな体験をし、どんな価値を感じたかを考えます。そこにオーナーのやりたいことを結び合わせて、空間のあり方を決め、レイアウトに落とし込みます。プランは目的の違う3つの案を描いて比べ、長所と短所をお伝えしながら、オーナーと一緒に決めていきます。
多くの人から愛され、永く続くお店づくり
目指しているのは、オープンしたときだけ話題になるお店ではなく、多くの人から愛され、永く続くお店です。照明コンサルタントの資格を生かした照明計画や、お客様とスタッフの動きから考える動線計画で、見た目だけでなく、お店のサービスの質を高める空間をつくります。
お手伝いの範囲は、基本設計から実施設計、工事中の確認(設計監理)までです。施工は、原則としてLovationがご紹介する施工会社が行います。そのほか、物件選び、融資の資料づくり、保健所などの役所の手続き、ロゴや名刺・ホームページ(オプション)まで、開業に向けた準備をまとめてお手伝いしています。
遠方の場合も、最初の打ち合わせと現地調査、工事が始まるときの確認、引き渡し前の完了チェックの3回は、必ず現地にうかがいます(交通費はLovationが負担します)。それ以外は、オンラインで図面を動かしながら打ち合わせを進めます。
内装設計について、よくある質問
Q内装設計と内装デザインの違いは何ですか?
Aはっきりした違いはありません。一般的に、内装デザインは見た目や雰囲気づくりを、内装設計は使いやすさや法律まで含めた計画を指すことが多いです。実際の仕事では、どちらも欠かせません。
Q内装設計の仕事内容を教えてください。
A依頼主との打ち合わせでコンセプトを決め、レイアウト・素材・色・照明・設備を考えて図面にします。工事が始まってからは、図面どおりに進んでいるかを確かめます(設計監理)。
Q内装設計には、どのくらいの期間がかかりますか?
A初回相談から完成まで、全体で約3〜6か月が目安です。店舗は手続きや設備工事があるため、6か月以上かかることもあります。
Q店舗の内装設計は、いつ相談すればいいですか?
Aできれば、物件を契約する前がおすすめです。同じ広さでも、入口の位置や水道・電気の条件によって、できるお店が変わるためです。
まとめ
この記事の主なポイントを以下にまとめます。内装設計は住宅・オフィス・店舗それぞれで異なるアプローチが必要であり、適切な設計会社選びが成功の鍵となります。特に店舗では、来てほしいお客様の目線から考え、選ばれ続ける理由を空間で形にすることが大切です。理想の空間実現のためのステップは次の通りです。
【成功への3つのステップ】
1. 目的と予算の明確化:住宅・オフィス・店舗の特性に応じた設計目標を設定
2. 信頼できる設計会社の選定:実績・提案力・コミュニケーション能力を重視
3. 設計プロセスでの密な連携:各段階での確認と修正を繰り返し理想に近づける
迷った時には、経験豊富な設計デザイナーのサポートを受け、ターゲットにとって居心地の良い空間づくりを目指しましょう。あなたの理想の空間づくりに向けて、本記事の情報が少しでもお役に立てば幸いです。

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