店舗設計・内装にかかる費用
内装費のことを、隠さずお話しします。
先に、結論から
私たちが手がけたとある4つの店舗の内装工事費は
559万円 〜 1,673万円
坪単価にすると
約28万円 〜 約81万円
同じ坪数でも、3倍近く変わります。
なぜそうなるのかを、実際の4件でご説明します。
01
実際にかかった費用をご覧ください
店舗の内装費を調べると、「坪単価○○万円」という情報をよく目にします。もちろん坪単価は、予算を考えるうえで一つの目安になります。
ただ、実際の店舗づくりでは、広さだけで工事費が決まるわけではありません。
私たちが実際に設計を担当した店舗でも、これだけ違いがあります。
| 業種 | 広さ | 物件の状態 | 内装工事費(税別) | 坪単価 |
|---|---|---|---|---|
| カフェ ※厨房まわりの一部工事は別発注(詳細は下記) | 19.53坪 | 飲食店跡地・地方 | 559万円 | 約28.6万円 |
| 美容室 | 11.72坪 | 事務所仕様・空中階 | 616万円 | 約52.6万円 |
| 美容室 | 8.4坪 | スケルトン | 681万円 | 約81万円 |
| 飲食店 | 27.6坪 | アパレル+住居跡 | 1,673万円 | 約61万円 |
※金額は実際の工事見積をもとにした税別金額です。物件条件・工事範囲・設備・施主支給品などによって金額は変わります。
ここで注目してほしいのは、坪数と工事費が比例していないことです。
19.53坪あるカフェの内装工事費は559万円。
それより約8坪小さい11.72坪の美容室は616万円。
さらに小さい8.4坪の美容室では681万円かかっています。
つまり、「広い店=高い、狭い店=安い」ではありません。なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか。大きな理由の一つが、
「その物件に何が残っていて、何を新しくつくらなければならないか」
の違いです。
11.72坪の美容室は616万円
こちらの店舗は、約8坪と小規模ですが、工事費は反対に高くなっています。
その理由の一つは、もともと美容室用の物件ではなく、事務所として使われていた空中階の物件を美容室へと変更したことにあります。
実際に美容室として営業するためには、シャンプー台などに必要な給排水設備を新たに設置しなければなりませんでした。さらに、電気容量にも限りがあったため、どの機材を何台使うかを綿密に打ち合わせながら、限られた条件の中で物件を最大限に活用できる方法を考えました。
見積もりでは、給排水設備の工事だけで約65万円、さらに間仕切り工事にも約60万円かかっています。
このように、面積が11.72坪といった数字だけに注目して、「12坪くらいだから、それほど内装費はかからないだろう」と考えてしまうと、実際の予算と大きく違ってくる可能性があります。
27.6坪の飲食店では1,673万円
こちらは、アパレル店舗と住居として使われていた物件を飲食店へ変更した事例です。
もともと飲食店として使われていたわけではないため、厨房や給排水、換気、空調など、飲食店として営業するための設備を新たに用意する必要がありました。
つまり、同じ「27.6坪」という広さであっても、
- 既存の店舗が飲食店なのか、
- 物販店なのか、
- それとも住居なのか、
によって、必要となる工事の内容は大きく異なります。
この事例の場合、工事費は1,673万円(約61万円/坪)となりました。
この4件の事例を見ても分かるように、坪単価だけで内装予算を決めるのは難しい、というのが実際の店舗づくりです。
02
8.4坪・681万円の中身を見てみましょう
実際の内訳がこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 仮設・解体 | 39万円 |
| 間仕切・下地 | 86万円 |
| 造作・家具・建具 | 143万円 |
| 塗装・左官・仕上 | 92万円 |
| 電気設備 | 43万円 |
| 空調・換気設備 | 85万円 |
| 給排水設備 | 35万円 |
| ガス設備 | 29万円 |
| 備品・サイン・防災 | 40万円 |
| 現場管理費・経費 | 106万円 |
| 工事費 合計(税別) | 681万円 |
約81万円/坪・工期 実働20日
※照明器具・シャンプー台・什器の一部は施主支給のため、この金額には含まれていません。
照明器具を、あえて工事費から外しています
この681万円に、照明器具は含まれていません。
工事金額を安く見せるためではなく、意図的に外しています。
私たちが店舗で採用しているModulex(モデュレックス)の照明器具は、光の演出性や、必要な場所を適切に照らすことを重視した店舗用照明です。
美容室では、鏡の中に映る自分を見ることはもちろん、鏡に映る店内の他の空間や、周りのお客様など、視界に入るすべての情報が、お客様の体験となります。
髪の色や肌の見え方が変われば、せっかくの技術や仕上がりの印象まで変わってしまいます。
だから私たちは、照明を単なる「明るさ」ではなく、サービスの価値を伝えるためのものとして考えています。
この優れた照明器具は、一般的に高価な器具に分類されます。そこで、私たちはお客様がコストを抑えて直接購入できる仕組みを整えました。
工事会社を通さずに直接購入できるものは、施主が自分で用意する「施主支給」とすることで、余分な中間マージンを抑えられます。
シャンプー台や什器の一部についても、同様の方針で施主支給としています。なぜなら、美容メーカーやディーラー様から直接購入していただくことで、最もコストを抑えることができるからです。
必要なところにはお金を使う。
余計なところには使わない。
これも、予算を考える上で大切な点です。私たちはそのように考えています。
03
681万円の中で、私たちが判断したこと
見積書には「空調85万円」「仕上げ92万円」「家具58万円」といった金額がずらりと並んでいます。しかし、私たちが重視しているのは、こうした投資がどのようにお客様の体験価値を高めることにつながるのか、という点です。
空調・換気に85万円
8.4坪の小さなお店でも、ここは削りませんでした。
この物件では、空調・換気設備を一からつくる必要がありました。さらに建物の構造上、セット面やシャンプースペースの真上に大きな梁がありました。
そのままでは、シャンプースペースの温度管理が難しくなる可能性がありました。シャンプーを受けている数分間は、お客様が自由に動けません。シャンプー中は、
暑くても、寒くても、我慢するしかない時間です。
そこで、シャンプースペースに個別の吹出し口を設け、その場所の温度をエアコンで管理できるようにしました。8.4坪で空調・換気に85万円。決して小さな金額ではありません。
それでも、ここは、お客様の満足度を高めるために削らない場所と判断しました。
家具に58万円
既製品の金額も調べてから決めました。
既製品の価格も事前に調べてから決めました。
セット面の鏡や天板、レジカウンター、収納などは造作しています。
もちろん、既製品を使えば費用を抑えられる可能性もあります。そこで、既製品を使った場合の見積もりも実際に集め、造作との比較を行いました。
価格はどうか、サイズは合うか、仕上げの雰囲気は空間に合うかといった点を検討しました。
また、「イメージに合わない既製品」を導入した場合、合計でいくらになるのかも調べました。そこまで細かく比較検討しています。
そのうえでオーナーが選んだのは造作家具でした。ここは、費用を抑えるよりも、空間の質を大切にするという選択です。
このような判断ができたのは、最初に「このお店で何を大切にするのか」をしっかり整理していたからです。
価格を比較することと、一番安いものを選ぶことは、必ずしも同じ意味ではありません。
仕上げに92万円
全部には使いませんでした。
本当は、すべてを左官仕上げにすれば、さらに質感を高めることができます。しかし、その分、費用も工期も増えてしまいます。工期が長くなれば、その間も家賃がかかります。
そこで、左官仕上げを施す場所を限定しました。
お客様の目に長く触れる場所や、手でよく触る場所には左官を使うことにしました。それ以外の部分にはクロスを使っています。
すべてを良くするのではなく、どこを良くするかを考えて決める。
これが、私たちの仕事です。
04
金額についてお伝えする前に、まず「決め方」についてお話しさせてください。
内装費は、「何に、いくら使うか」を決めた結果として決まります。
では、その「何に」をどのようにして決めるのでしょうか。
お店づくりを考えるとき、多くの場合はまず物件という“箱”から検討を始めます。たとえば、配管が短くて済む位置に水回りを設置したり、施工がしやすい場所に壁をつくったり、空いたスペースに席を並べたりします。施工効率を優先するこの方法は、とても合理的であり、決して間違いではありません。
私たちは、このような工事を中心に考える方法を「工事中心の思考プラン」と呼んでいます。
しかし、この順序だけで進めると、お店に来店されるお客様に、商品やサービスを通じて感じてほしい体験の価値が十分に伝わらない場合があります。つまり、お店で「商品やサービスを通してお客様がどのような体験をするのか」という視点が後回しになりやすいのです。
特に、敷地が狭い、建物が空中階にある、築年数が古い、形がいびつであるといった、物件の条件が良くないときには、こうした点に注意が必要です。
Lovationでは、あえて逆の順序から考えます。
まず、お客様に商品やサービスを通じてどのような体験をしてほしいのかを想像し、仮説を立てます。たとえば、SNSなどを通じてどのような印象や期待を持ってもらいたいのかを考えます。また、お店の前に到着したときやドアを開ける瞬間に、どんな感覚を感じていただきたいかも重要です。さらに、席に座ったときには、どんな景色が見えているのかを意識します。加えて、話しにくいことも気軽に相談できる距離感があるかどうかも検討します。お店を出る際に、どのような気持ちで帰っていただきたいのかまで想像します。このように、ターゲットとなるお客様の体験価値を出発点として、お店のプランを考えていきます。
そのうえで逆算しながら、レイアウトや設備、使う素材、照明、そしてどこに予算を配分するかを決めていきます。
たとえば、先ほど紹介した美容室では、シャンプースペースにあえて吹出し口を設けましたが、これもこの考え方から生まれたものです。設備効率だけを重視するなら、吹出し口を増やす必要はありません。しかし、「身動きがとれない数分間を、暑さや寒さを我慢しながら過ごしてほしくない」と考えたとき、吹出し口は必要な設備となるのです。
見積書は、単なる金額の一覧表ではありません。
私たちは、見積書を「予算の配分表」として捉えています。それは、どこに価値を置いたのかを示すものでもあると考えているからです。
なぜなら、限られた予算は単純に均等に使うのではなく、お客様が特に価値を感じる部分にしっかり使う必要があるからです。一方、あまり価値につながらない部分への支出は控えるべきです。
そのため、金額だけに注目するのではなく、「何のために使うか」を最初に考えることが大切です。
05
工事費が大きく動く5つのポイント
ここまでは、予算の配分方法についてご説明しました。ただし、その前に物件自体の条件によって工事費が大きく変動する場合があることに注意しなければなりません。特に確認すべきなのは、次の5つの項目です。
① 電気容量
必要な容量が不足している場合は、増設工事を行う必要があります。
ただし、建物全体の設備に余裕がない場合は、希望する容量まで増やせないこともあります。
② 給排水
シャンプー台や厨房など、水を使う設備が必要な業種では、注意点があります。まず、水量や水圧に注意しなければなりません。また、排水の位置によっては配管の距離が変わるため、こちらにも十分注意が必要です。
③ 床上げ
床下に配管を施工する際は、排水のために必要な勾配を確保できるよう、床の高さに注意が必要です。また、床を高くすると、その分だけ天井までの高さが低くなる点にも注意しなければなりません。
④ 換気
厨房や、匂いが発生する場所では特に重要です。
ダクトをどこまで設置できるか、またどこから外へ排気できるかによって、工事の内容や費用が変わります。
⑤ 搬入
空中階でエレベーターがない。階段も狭い。入口の間口が小さい。さらに、資材や家具を納品する際、車を横付けできない場合もあります。このような条件によっては、人件費や経費、施工方法が変わることがあります。
この5つは、物件を契約する前に確認できます。
たとえば、Lovationにご質問していただいても問題ありませんし、現在検討している設計会社や施工会社に確認するのも良いでしょう。大切なのは、物件を契約した後で知るのではなく、事前にしっかり把握しておくことです。
06
同じ2席なのに片方は狭く見えました
8.4坪の美容室には、私たちが関わる前に別の業者が提案したレイアウト案がありました。
その案では、既存の給水管と排水管の位置を基準として、配管をできるだけ短く施工できる場所にシャンプー台を設置し、そこから壁の位置を決めていました。
また、トイレはもともとの場所から動かさない計画になっていました。
この方法は、施工側の視点を優先したもので、合理的で費用も抑えやすいという特徴があります。
しかし、
つくる側の利便性を重視しすぎた結果、入口のすぐ近くまで壁がせり出してしまい、店内に圧迫感が生まれていました。さらに、セット面は狭く、外から丸見えの場所に設置されていました。図面上では、どちらのプランも席数が2席と同じです。
このように、数字だけ見ると変わりはありません。
ですが、実際に外から見た印象や、ドアを開けたときに感じる空間の広さは、大きく異なっていました。

そこで私たちは、2つの案を提案しました。
一つ目は、既存のプランで使われている設備の位置を活かしつつ、使いやすさを向上させる案です。もう一つは、入ったときに広く感じることを重視し、設備の配置自体を一から考え直す案です。
また、前者の案であれば工事費を抑えられる可能性があることもお伝えしました。その結果、オーナーが選んだのは後者の案でした。

さらに打ち合わせの中で、「まずは1席で開業し、様子を見ながら2席に増やす」という進め方が決まりました。
席数自体は変わっていません。
異なっていたのは、レイアウトを何から考え始めたかという点だけです。
さらに打ち合わせを繰り返した結果…
プランが決まった後も、その後の打ち合わせで「まずは1席で開業し、状況を見てから2席に増やす」という方針が決まりました。
席数自体は変わっていません。
異なっていたのは、レイアウトを何から考え始めたかという点だけです。
07
Lovationの設計デザインで行うこと
- ① ヒアリング・企画
- 最初にお聞きするのは、好きな色や内装のテイストだけではありません。また、イメージ画像をお求めすることもありません。
・なぜ、このお店を始めようと思ったのか。
・どのようなお客様に来てほしいのか。
・来店された方に、どんな時間を過ごしてもらいたいのか。
・開業後に、どのようなお店になっていたいのか。
このような「開業後の理想の姿」について、一緒に整理していきます。
- ② 基本設計・実施設計
- 商品やサービスの独自性やこだわりを整理した上で、それらの価値がターゲットとなるお客様に正しく伝わるような店舗構想をもとに、実際の空間で具体的に表現します。
さらに、レイアウトや動線、設備、素材、照明といった各要素について、お客様が商品やサービスから受けるメリットと統一感が生まれるように計画します。また、ご予算にも配慮しながらデザインの検証と設計を進め、より具体的な空間づくりを行います。
- ③ 施工会社のご紹介と見積内容の確認
- Lovationでは、コスト、コミュニケーション、納期、メンテナンス対応を確認したうえで、信頼できる施工会社をご紹介しています。
以前は、複数の施工会社から見積を集める方法も取り入れていました。しかし会社ごとに、コミュニケーションに対する考え方、対応の速さ、対応内容に違いが見られました。
そこで現在は、信頼性の高い施工会社を絞り込み、案件ごとに最適な会社をご紹介する方針としています。なお、私たちは施工会社から紹介料を受け取っていません。 特定の会社をご紹介するのは、デザインした内容を、意図した品質で実現するためです。
- ④ 引き渡し前の確認
- 工事現場の管理は施工会社が担当します。Lovationでは、工事が始まる前に現場で墨出しを確認し、引き渡し前には設計図面と実際に完成した空間を比較してチェックします。もし設計内容と異なる箇所が見つかった場合には、内容を整理したうえで、施工会社に確認と修正工事を依頼します。
また、工事中に変更が必要になる場合もあります。その際には、どのように変更すべきかを検討し、オーナー様にご報告いたします。
工事が設計通りに仕上がっているかを、最後までしっかり確認します。
①から④までの工程は、設計デザイン料に含まれています。
原則として、ご紹介する施工会社での施工をお願いしています。
原則として、私たちはご紹介する施工会社での施工をお願いしています。
その理由を、正直にお伝えします。
図面に書かれていることが、すべてではありません。たとえば、なぜこの場所に決めたのか、なぜこのような納まりにしたのか、といった意図があります。
今まで一緒に仕事をしてきた施工会社であれば、そうした設計の意図を互いに理解しながら進めることができます。現場で判断が必要な場合も、設計の考えに沿った対応をしてもらえます。
一方ではじめての会社だと、その部分まで正しく伝わるとは限りません。打ち合わせで話が通じているように見えても、実際の工事でこちらの意図が反映されずに進んでしまう場合があります。その結果、工事中の短い時間で急いで判断しなければならないことも起こります。
そうなった場合、私たちが現場を止める方法はありません。
設計デザイン料をいただいているからには、計画通りに仕上げるまでが私たちの責任だと考えています。その責任を果たせない状況では、お引き受けしないことが誠実だと判断しています。
例外もあります。
ご紹介する会社で対応できない条件がある場合は、私たちから工事を分けて発注することをご提案します。
たとえば、地方のカフェでは開業後に水まわりのトラブルが発生した際、すぐに対応できるように、一部の厨房工事を地元の会社に依頼しました。
このように、オーナーの営業活動にとって何が最善かを考えて判断しています。
どうしても他の施工会社をご希望の場合
希望を制限することはできません。ただしその場合は、設計図面のお渡しまでを業務範囲とさせていただきます。
ご希望があれば、その先も対応できます
図面と見積の照合、施工会社との連絡や確認については、別途(オプション)のご依頼としてお受けできます。
- 図面と見積の照合(数量・抜けている項目・根拠の不明な金額の洗い出し)
- 施工会社への確認と、内容のご説明
- 必要に応じた打ち合わせへの同席
先に、正直にお伝えしておきます。
この場合、私たちはその施工会社を知りません。
一緒に仕事をしたことがなく、どんな考え方で、どこまでの経験があるのかも分かりません。
書面上の確認はできます。
数量が合っているか。項目が抜けていないか。根拠の分からない金額がないか。
ただ、それは仕上がりの品質を約束するものではありません。
打ち合わせでは伝わったように見えても、実際の工事で設計の意図が反映されないまま進むことがあります。そうなったとき、私たちに止める手立てはありません。
それでもご依頼いただける場合に限り、お受けしています。
08
デザイン以外のことについても相談しながら進めることができます。
人生で初めて自分のお店を開業する際は、デザイン以外にも分からないことが多くあります。
・物件の選び方
・予算の立て方
・融資の受け方
・施工会社の選定
・工事や支払いのタイミング
・ブランディングの方法
・他店との差別化
また、「今は何を決めればよいのか」と悩むこともあるでしょう。
Lovationでは、設計だけを単独で進めるのではなく、開業までの流れを一緒に確認しながら進行します。
09
設計デザイン料について
15坪未満 基本150万円(税別) / 15坪以上 坪10万円(税別)
20坪を超える店舗については、面積に応じて割引が適用されます。実際にご依頼いただいた案件の例を挙げます。
・11.72坪・美容室
設計デザイン料は150万円(税別)でした。
・19.53坪・カフェ
設計デザイン料は195万円(税別)となりました。
8.4坪・美容室の場合
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 工事費 | 681万円 |
| 設計デザイン料 | 150万円 |
| 合計(税別) | 831万円 |
※照明器具・シャンプー台・什器の一部など、施主支給品は含まれていません。
小規模店舗では、工事費に対する設計料の割合が高くなることがあります
この8.4坪の美容室では、工事費681万円に対して、設計デザイン料150万円。工事費に対して約22%です。
割合だけを見ると、高く感じられるかもしれません。ただ、小さいお店だから設計することが少なくなるわけではありません。
8.4坪の中に、セット面、シャンプー台、受付、収納、トイレ、バックヤード。必要なものを配置していけば、数センチの違いが通路の広さや、座ったときの視線、使いやすさを変えます。余裕がないからこそ、一つひとつの判断が重要になります。
面積が小さくなっても、考えることまで小さくなるわけではありません。
設計料の考え方について
店舗づくりには、さまざまな料金体系があります。設計料を別に設定する会社もあれば、施工費などに設計業務の費用を含めている会社もあります。
どちらが正しいということではありません。Lovationが設計デザイン料を別に設定しているのは、「どうつくるか」の前に、「なぜそうつくるのか」を考える時間を大切にしているからです。
要望を図面にするだけではなく、
- 誰に来てもらいたいのか。
- その人は、なぜこの店を選ぶのか。
- どんな体験に価値を感じるのか。
- そのために、どこに予算を使うのか。
- そこから考えて設計します。
設計デザイン料は、図面そのものだけではなく、この判断のプロセスを含めた費用です。
10
よくあるご質問
-
工事費の総額は、どのくらい見ておけばいいですか?
-
業種、広さ、物件の状態、必要な設備によって大きく変わります。特に影響が大きいのが、居抜きかスケルトンか、そして以前のテナントが何の業種だったかです。
同業種の居抜き物件で、給排水・換気・空調などを流用できる場合は、費用を抑えられる可能性があります。
逆にスケルトンや異業種からの変更では、一から設備をつくる必要があります。そのため、坪単価だけではなく、実際の物件を確認して判断することが重要です。
-
施工会社は、こちらで選べますか?
-
原則として、私たちがご紹介する施工会社での施工をお願いしています。
理由を正直にお伝えします。
図面は、書かれていることがすべてではありません。なぜこの位置なのか。なぜこの納まりなのか。
一緒に仕事をしてきた会社であれば、そこを共有したうえで進められます。現場で判断が必要になったときも、設計の意図に沿った選択をしてもらえます。
はじめての会社では、そこが読めません。打ち合わせでは伝わったように見えても、実際の工事で意図が反映されないまま進んでしまうことがあります。
そうなったとき、私たちには止める手立てがありません。
設計デザイン料をいただいている以上、計画どおりに仕上げるところまでが私たちの責任だと考えています。
私たちの側から、工事を分けることもあります。
ご紹介する会社では対応しきれない条件があるときです。
たとえば地方のカフェでは、開業後に水まわりのトラブルが起きたときすぐ対応できることを優先し、厨房まわりの一部を地元の会社へ分けて発注しました。
どちらが安いかではなく、オーナーの営業にとって何が良いかで判断しています。
-
相見積もりは取れますか?
-
複数社に価格を競わせる形の相見積もりは、現在は行っていません。
以前は複数の施工会社から見積を集める方法も取り入れていました。ただ、会社ごとにコミュニケーションに対する考え方、対応の速さ、対応内容に違いが見られました。
価格だけを揃えても、完成時の品質までは揃いませんでした。
そのため現在は、コスト・コミュニケーション・納期・メンテナンス対応を確認できている会社に絞り、案件ごとに最適な会社をご紹介する方針としています。
融資については、1社の見積で問題なく進められています。 審査で見られるのは、見積が複数あるかどうかではなく、内訳に根拠があるかどうかです。
-
設計だけの依頼はできますか?
-
はい、可能です。
その場合は、設計図面のお渡しまでを業務範囲とさせていただきます。
見積の内容確認や、引き渡し前の是正対応は含まれません。私たちが知らない施工会社に対して、同じ水準をお約束できないためです。
ご希望があれば、その先も対応できます。
図面と見積の照合、施工会社との連絡や確認については、別途、時間制のご依頼としてお受けしています。
- 図面と見積の照合(数量・抜けている項目・根拠の不明な金額の洗い出し)
- 施工会社への確認と、内容のご説明
- 必要に応じた打ち合わせへの同席
1時間あたり ◯万円(税別)/事前に上限時間を決めてから着手します
-
融資に、施工会社1社の見積でも大丈夫ですか?
-
これまで私たちが携わった案件では、1社の工事見積をもとに融資手続きを進めた事例があります。
ただし、必要書類や審査方法は金融機関・融資制度・案件によって異なります。
私たちは、融資の説明に使用する図面や工事見積の準備をサポートします。
-
予算に収まらなかった場合はどうなりますか?
-
すべてを一律に削るのではなく、優先順位を整理します。
お客様が価値を感じる場所なのか。営業上必要なものなのか。代替できるものなのか。
それぞれを確認し、**「高いから削る」のではなく、「どこなら削ってもお店の価値を損なわないか」**という順番で考えます。
11
費用を知ることはお店づくりの第一歩です。
「できるだけコストを抑えたい」と考えるのは、決して間違いではありません。
なぜなら、開業後には家賃や人件費、商品の仕入れ、広告費など、さまざまな支出が発生するからです。そのため、内装だけに予算をかけすぎてしまうのは避けたほうがよいでしょう。
しかし一方で、安さだけを追求すると、本来お客様に伝えたかった大切な価値まで削ってしまう恐れがあります。
そこで重要なのは、単に「いくら使うか」だけに注目するのではなく、「何のために使うのか」を考えることです。Lovationでは、開業後に実現したい理想の姿から逆算し、
・残すべき部分
・削るべき部分
・しっかりお金をかけるべき部分
を一緒に検討します。
もっと詳しく8坪の内装費を見てみたい方へ
8坪の内装費、内訳を全部お見せします。
このページでは紹介しきれなかった費用の詳細と、
そのうち、「お客様が来る理由」に効いているのは何%なのか。
さらに、考え方の異なる2つの平面図を掲載しています。
すでに気になる物件がある方へ
物件の募集図面をお送りいただければ、60分の面談で、「この物件で、やりたいお店が実現できそうか」を一緒に確認します。
レイアウトの初期案をその場で手描きしながら、希望する席数が入るか、どんなレイアウトが考えられるか、設備面で気になるところはないか、大きな追加費用につながりそうな条件はないか、などを確認します。
物件を契約してから、「思っていたお店がつくれない」と分かることを防ぐための相談です。
※募集図面をお持ちの方限定 / ※月3件まで

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