内装工事とは|13種類の工事の内容・期間・費用の基礎知識を解説
内装工事とは、建物の内部において、内装を造る工事と設備に関する工事の両方のことです。
具体的には、店舗内の見た目や雰囲気に関わる部分の仕上げを行う「内装仕上工事」と、電気・ガス・水道などの設備を使えるようにする「設備工事」の2つを指します。
さらに、内装工事を細かく分類すると、全部で15種類にもなるのです。工事ごとに、必要な期間やかかる費用も異なります。
自分だけの、オリジナルの店舗作り。これから行う内装工事の手順や、選ぶ業者を間違えて、
「オープンまでに工事が間に合わなかった…」
「工事を進める中でデザインがどうしても気に入らなくて、後悔している…」
などということは、絶対に避けたいですよね。
そこでこの記事では、初めての店舗作りを成功させるために、内装工事の基礎知識を網羅的に解説していきます。
▼この記事のポイント
・内装工事で行う15種類の工事をひとつずつ紹介
・内装工事の流れと必要な期間を説明
・内装工事にかかる費用を説明
・内装工事業者3タイプ(工務店・設計施工会社・デザイン専門会社)の特徴
・内装工事を成功させるための適切な業者の選定方法4つを紹介
この記事を読むことで、内装工事の基礎知識をしっかりと理解できて、あなたが実現したい理想の店舗作りを成功させることができるでしょう。
あなたの夢のサポートの手助けができるよう、この記事がお役に立てましたら幸いです。
目次
内装工事とは|「内装仕上工事」と「設備工事」の2つを合わせた工事
冒頭でお伝えした通り、建物内の見た目に関わる部分の仕上げを行う「内装仕上工事」と、建物内で使用する設備部分を使えるようにする「設備工事」の2つを合わせて、「内装工事」といいます。
具体的には、以下のような工事が含まれます。
①内装仕上工事
内装仕上工事は、事前に作成された内装デザインの通りに、店舗内の壁・床・天井などを作り上げていく工事です。
具体的には骨組みや基礎、下地を作り、その上から壁紙やフローリングなどの材料で仕上げたり、塗装したりします。また、ドアや窓などの建具を取り付ける、内装に合わせて家具の組み立て・作成を行うのも内装工事に含まれます。
内装仕上工事を行うことで、仕切りも何もない状態の物件を設計通りの間取りにし、デザインした通りの見た目に仕上げていくのです。
②設備工事
設備工事は、建物内で利用する設備を使えるようにするための工事です。
具体的には、以下の設備に関連する配管や機器の設置を行います。
- 電気
- ガス
- 水道
- 空調
- 換気
設備工事を行うことで、建物内で電気・ガス・水道が使えるようになり、エアコンの設置や厨房やトイレなどの換気が行えるようになります。
【注意:住宅と店舗では内装工事の意味が変わる】 住宅と店舗では、内装工事の定義が少し異なります。これが「内装工事」をわかりにくくしている要因でしょう。 住宅の内装工事は、「内装仕上工事」のみを指し、「設備工事」を含みません。 前述したように、店舗の場合は設備工事も含むため、店舗における内装工事の範囲を理解するにあたってはこれらの違いも押さえておきましょう。 |
内装工事で行う15種類の工事を紹介!
内装工事について大まかに紹介しましたが、ここからは以下のような工事の種類別に、具体的な工事内容を解説します。
内装仕上工事 | ・軽鉄(けいてつ)工事 ・ボード工事 ・クロス工事 ・左官工事 ・床仕上げ工事 ・畳工事 ・木製 ・金属製建具工事 ・家具工事 ・大工工事 |
設備工事 | ・電気工事 ・ガス工事 ・給排水設備工事 ・空調設備工事 ・換気設備工事 |
それぞれどのような工事なのか、業者が行ってくれる範囲も含めて、しっかり押さえていきましょう。
内装仕上工事の工事内容
まず、内装仕上げ工事について詳しく見ていきましょう。
内装仕上工事で行う工事は、主に以下の10種類です。
【内装仕上工事の種類】
・軽鉄(けいてつ)工事 ・ボード工事 ・クロス工事 ・左官工事 ・床仕上げ工事 ・塗装工事 ・畳工事 ・木製 ・金属製建具工事 ・家具工事 ・大工工事 |
これらの工事について、具体的にどのような工事内容なのかを解説します。
①軽鉄(けいてつ)工事
軽鉄工事とは、軽量鉄骨を使用して壁・間仕切り・天井などの骨組みを作る工事です。
▼軽鉄工事のイメージ
鉄筋を組んで骨組みを作り、その上からボードなどを貼って壁や天井を造ります。また、室内の区切りや間仕切りをする際にも、軽鉄工事で骨組みを作ってから間仕切り壁を造ります。
軽鉄工事を行うことで壁や天井の基礎を造り、部屋を自在に区切ることが可能となります。
②ボード工事
ボード工事は、軽鉄工事などで組んだ骨組みの上からボードを貼り、壁や天井の下地を作る工事です。
▼ボード工事のイメージ
新たにボードを設置したり、元々取り付けられていたボードを交換したりすることで、新しい壁を造ることが可能です。
また、カラオケやダンス教室など防音工事が必要な場合は、適した素材を使用したボード工事を行う必要があるでしょう。
ボード工事を行うことで、壁紙を貼り付ける下地を作ったり、音漏れ対策をしたりすることができます。
③クロス工事
クロス工事とは、ボードや合板の上にクロス(壁紙)を貼る工事です。
▼クロス工事のイメージ
新たに貼る場合だけでなく、すでに貼ってある古いクロスの貼り替えも、クロス工事に含まれます。
クロス工事を行うことで、クロスを使って店舗のイメージを伝えたり、魅力的に見せたりすることができます。
例えば、白いクロスで清潔感を演出したり、一面だけ別の色や柄のクロスを取り入れて個性を表現したりすることが可能です。
④左官工事
左官工事とは、モルタルや土壁などの材料を使用し、床や壁を塗り固める工事です。
▼左官工事のイメージ
建物の表面部分を仕上げるイメージが強い左官工事ですが、壁の基礎となる下地作りでも左官工事が行われます。
クロスやタイルを貼り付ける前に、壁・床・天井面の凹凸をなくすために、左官工事を行うケースもあります。漆喰や珪藻土を使用し、コテを動かした跡を壁の模様や質感として活かす場合も左官工事を行います。
左官工事を行うことで、壁紙や床などをなめらかに仕上げたり、壁面の質感にこだわったりすることができます。
⑤床仕上げ工事
床仕上げ工事は、以下のようなさまざまな素材を使用し、床面を仕上げる工事です。
フローリング クッション フロアカーペット 塩ビタイル 長尺シート |
▼床仕上げ工事のイメージ
元々敷かれていた床を交換したい場合も床仕上げ工事を行います。古い床材をはがして新しい床材を敷いて仕上げます。
また、床の高さを調節する、空気の通り道を確保するといった処理も床仕上げ工事に含まれます。
床仕上げ工事を行うことで、貼る場所ごとに適した床に仕上げることができます。
⑥塗装工事
塗装工事とは、壁・天井・床などに塗装する工事です。
▼塗装工事のイメージ
塗装工事を行うことで、店内の壁の色にこだわったり、壁や床へ防水処理などの機能性を持たせたりすることができます。
⑦畳工事
畳工事は、以下のような畳に関連する工事を行います。
・畳をすべて新調する「新畳工事」 ・古い畳のい草を新しくする「畳張替え工事」 ・畳を裏返して再利用する「畳裏返し工事」 |
▼畳工事のイメージ
畳を使用しない店舗では必要ありませんが、お座敷がある飲食店などは畳工事が必要です。
畳工事を行うことで、元から設置されている畳を使用できるようにしたり、新たに畳を設置したりすることができます。
⑧木製・金属建具工事
木製・金属製建具工事は、木製もしくは金属製の建具を設置する工事です。
建具とは、ドアや窓などを指します。
▼木製・金属建具工事のイメージ
木製・金属製の建具には、それぞれ以下のようなものが含まれます。
木製建具 | ・室内ドア ・ふすま ・障子 |
金属製建具 | ・アルミサッシ ・スチール製ドア ・網戸 |
木製・金属製建具工事を行うことで窓やドアを設置できます。
⑨家具工事
家具工事は、工場で製作したパーツや家具を搬入し、組立や設置を行う工事です。
▼家具工事のイメージ
家具工事を行うことで、内装デザインやスペースに合わせた家具を設置できます。
⑩大工工事
大工工事は、大工職人が寸法に合わせて直接現場で木材を加工し、家具を制作します。
▼大工工事のイメージ
大工工事を行うことで、簡単な棚などであれば店のデザインに合わせた寸法で作成可能です。
また、大工工事は家具工事に比べて運搬費が必要ない分、コストも安い傾向があります。
しかし、複雑なデザインは現場での加工が難しいため、そのような家具を依頼した場合は家具工事を依頼しましょう。
設備工事の工事内容
次に、設備工事について詳しく見ていきましょう。
設備工事で行う工事は、主に以下の5種類です。
【設備工事の種類】
・電気工事 ・ガス工事 ・給排水設備工事 ・空調設備工事 ・換気設備工事 |
では、これらの工事について、具体的にどのような工事内容なのかを解説します。
①電気工事
電気工事は、物件内で電気を使用できるようにするための工事です。
▼電気工事のイメージ
電気工事は、主に以下のような内容が含まれます。
- 電気容量が足りない場合の幹線引き込み
- 分電盤やブレーカなどの設置や交換
- コンセントの配線・設置
- テレビ/電話/防犯カメラの配線や設置をする
- パソコンやWi-FiのLAN配線をする
- スピーカーやアンプの配線や設置をする
このように、コンセントの設置など電源に関する工事だけでなく、照明の取り付けやテレビ・パソコンの設置なども電気工事に含まれます。
②ガス工事
ガス工事は、物件内でガスが使えるようにする工事です。
▼ガス工事のイメージ
配管を敷設したり、ガスメーターや安全弁を設置したりして、店内でガスが使えるようにします。
飲食店では厨房機器にガスを使用するため不可欠となる工事ですが、その他の業種の店舗であっても給湯器などを使用する場合にガス工事が必要です。
また、ガス漏れ検知器の設置などもガス工事に含まれます。
③給排水設備工事
給排水設備工事は、給排水が必要なトイレ・厨房などに不可欠な工事です。
▼給排水設備工事のイメージ
給排水工事では、給水・排水に必要な配管を敷設したり、飲食店の場合は厨房機器への配管やグリーストラップを設置したりします。
また、洗濯機を使用するための配管や、手洗い場の設置も水道工事に含まれます。
④空調設備工事
空調設備工事とは、エアコンを設置して使えるようにしたり、メンテナンスしたりする工事を指します。
▼空調設備工事のイメージ
機器の設置や配管など、エアコンの設置に関することは空調設備工事に含まれ、エアコンを使用するための電気工事も行います。
すでに設置されているエアコンをメンテナンスしたい場合も、空調設備工事を依頼しましょう。
⑤換気設備工事
換気設備工事とは、特定の場所で換気設備を設置する工事です。
▼換気設備工事のイメージ
厨房やトイレの換気扇や、屋内の空気を排出する排気ダクトの設置を行います。
また、焼肉や喫煙ブースなど、外にそのまま煙を排出することが難しい箇所への換気システムや脱臭装置の設置も、換気設備工事で行います。
内装工事の流れと各工程にかかる期間
内装工事は、どのような業者に依頼するかで多少進み方は異なりますが、基本的には以下のような流れになります。
内装工事の施工自体にかかる期間は1〜2ヵ月が目安ですが、それ以前に業者選定やプランニング、契約などで1ヶ月半~2ヶ月ほどかかります。
そのため、内装の依頼から施工終了の期間として3〜6ヶ月は見積もっておきましょう。
依頼から施工終了まで最低でも3〜4ヶ月が必要ですが、内装業者によって進め方やスピード感は異なるため注意しましょう。
早く準備をすればその分余裕を持って取り組むことができますので、出来るだけ早めに取り掛かることをおすすめします。
内装工事にかかる費用
内装工事にかかる費用は、以下の3つによって大きく異なります。
・物件の種類 ・業種 ・依頼する業者 |
この3つを比較することで、店舗にかかる内装の費用感が見えてくるでしょう。
【物件の種類】居抜き物件とスケルトン物件で費用が大きく違う
店舗向けの物件は、大きく分けて2種類に分類されます。
・居抜き物件:前テナントが使用していた設備内装が残っている状態 ・スケルトン物件:内装や設備が何もない状態 |
一般的に、居抜き物件よりスケルトン物件の方が内装工事に費用がかかるため、坪単価が高くなります。
しかし、居抜き物件の場合でも、譲り受けた設備に不具合などがあれば、買い替えや設備工事が追加となり予想以上に費用がかかってしまうこともあります。そのため、物件選びは非常に重要です。
居抜き物件とスケルトン物件、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
メリット | デメリット | |
居抜き物件 | ・費用を抑えられる ・工期が短い | ・間取りに縛られる ・古い設備の不良も考えられる |
スケルトン物件 | ・好みの内装にできる ・内装の解体費用が不要 | ・内装工事費用がかかる ・居抜きより工期が長い |
これらを踏まえた上で、希望に沿った良い物件を見極め、慎重に物件を選びましょう。
【業種】業種ごとに費用は異なる
内装工事の費用は、業種ごとによっても大きく変わります。
業種別に、居抜き物件の場合とスケルトン物件の場合の坪単価を比べてみましょう。
業種 | 居抜き物件の場合の坪単価 | スケルトン物件の場合の坪単価 |
飲食店 | 45万〜 | 55万〜 |
美容室/エステサロン | 37.5万〜 | 60万〜 |
アパレル・雑貨店 | 25万〜 | 45万〜 |
飲食店の場合は、厨房設備がかかるため業種別に見ると内装費は高くなりやすい傾向があります。また、水道工事や電気工事が必要となる美容室やサロンも内装工事費用は高めです。
一方、設備工事負担が少ないアパレル・雑貨店などの物販店の内装工事費は、比較的安い傾向があります。ただし、内装のデザインやインテリアにこだわれば、その分内装費の坪単価は高くなるでしょう。
物件の種類・業種別に詳しく学びたい方はこちらの記事を参考にしてください。
内装工事にかかる費用一覧!工事する物件の種類・業種別に詳しく解説
【依頼する業者】3タイプの業者によって費用は異なる
内装工事業者は大きく分けて、以下の3種類に分けられます。
・デザイン設計事務所 ・内装会社 ・工務店 |
内装工事業者の種類により、費用は以下のように異なります。
前述した費用感は、バランス良く対応できる内装会社に依頼した場合です。デザイン事務所に依頼する場合はコストはやや高くなり、工務店の場合は安くなる傾向があります。
それぞれの内装業者の違いを理解し、希望に合った業者に依頼することが大切です。
内装工事業者3タイプ(工務店・設計施工会社・デザイン専門会社)の特徴
前章でお伝えした通り、内装工事業者は大きく分けて3つの種類に分かれます。
- デザインを専門としたデザイン設計会社
- デザイン設計と施工の両方を行う内装会社
- 施工メインの工務店
それぞれの種類ごとに特徴やかかる費用が異なりますので、詳しく説明します。
①施工箇所が一部で費用を抑えたいなら工務店
工務店は、基本的に内装だけでなく、一般住宅の建設やリフォームなど幅広い工事を引き受ける業者です。
施工メインの工務店は、自社にデザイナーはいませんので、依頼前にどのようなデザインで、どのような工事をお願いしたいかあなた自身が明確にしておく必要があります。
工務店の場合、現場に強く現場での対応力に優れていますが、デザインには弱く、発注者のイメージに対する提案力には劣ります。工務店によっては、デザイン設計自体を引き受けていないケースもあるでしょう。
しかし、コスト面では費用を抑えやすいという特徴があります。
施工メインの内装会社・工務店のメリット・デメリット
施工メインの内装会社・工務店のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット |
・現場の対応力に優れている ・費用を安く抑えられる | ・デザイン力、提案力、設計力は弱い |
施工メインの内装会社・工務店が向いている人
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような人が施工メインの工務店に向いているでしょう。
・既に図面が出来上がっている人 ・施工箇所が決まっていて、費用を抑えたい人 |
②効率を重視するなら設計施工会社
設計施工会社は、デザイン・設計・施工を1社のみで依頼できるのが大きな特徴です。
内装工事全ての工程を1社で完結できるため、打ち合わせから施工までスムーズに進められます。
内装会社は自社に設計士やデザイナーを抱えているため、予算に合わせた提案や仕様の変更なども柔軟に対応してもらうことができ、デザイン料は工事費用に含まれるためコストも抑えやすい傾向があります。
ただし、デザイン専門会社ほどのデザイン力はないケースが多く、機能性も加味した柔軟なデザイン提案力はあまり期待できません。
内装会社のメリット・デメリット
内装会社のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット |
・デザインから施工まで一括で依頼できるため、やりとりがスムーズ ・柔軟な対応力がある ・工期、費用はデザイン会社より抑えられる | ・デザイン性の高さ、ブランド毎の柔軟なデザイン提案力は求められない ・内装工事の相見積もりができない |
内装会社が向いている人
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような人が内装会社に向いていると言えます。
・スムーズに内装工事を進めたい人 ・コストや工期を予定内におさめたい人 |
③事業として成功させる理想の店舗を作りたいならデザイン専門会社
デザイン設計会社はデザイナーが設計し、工事がその通りに進行しているかを監理するため、クオリティの高い仕上がりが期待できます。
そのため、「店舗内装はデザインと空間設計を重視したい」という場合、デザイン設計会社がおすすめです。
デザイン設計は、店舗を作る上で集客にもつながる大切な部分です。店舗の内装で、ブランドコンセプトが伝わるデザインと居心地の良い空間を作ることで、お客さんに愛される集客力・リピート力のある店へと発展するでしょう。
しかし、デザイン設計事務所はデザインと設計のみの対応となります。施工業者に別途依頼する必要があるため、工期や費用がかかる傾向があります。
デザイン設計会社のメリット・デメリット
デザイン設計会社のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット |
・デザインや導線にこだわり、理想の店舗を実現できる ・集客性の高い店舗を作れる | ・工期が長くなる傾向がある ・コストが高くなる傾向がある |
デザイン設計会社が向いている人
以上のメリット・デメリットを踏まえると、以下に当てはまる人がデザイン設計事務所に向いていると言えます。
・理想の店舗を作りたい人 ・デザインも機能性も重視したい人 ・予算と工期にある程度余裕のある人 |
内装工事を成功させるための適切な業者の選定方法4つ
実際に内装工事業者を選ぶ段階になったとき、多くの業者の中からどこに依頼するべきかわからなくなってしまうケースもあるでしょう。
そこで、以下の4つのポイントを抑えて内装業者を選ぶことをおすすめします。
- 業種に合った専門性の高い内装業者を選ぶ
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 細かいところまで丁寧に対応してくれる業者を選ぶ
- 予算やターゲットを考慮した提案をしてくれる業者を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
業種に合った専門性の高い内装業社を選ぶ
一口に内装業者と言っても、それぞれ得意な分野が異なります。
例えば、飲食店に強い内装業者、サロンや美容室が得意な内装業者など、専門性の高さや強みはそれぞれの業者で異なるのです。
内装は、あなたの店舗がオープンした後の集客にもつながる、重要な工事です。あなたの作りたい店舗での専門性が高く、その分野で実績の多い内装業者を選びましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
内装業者を選ぶときには、複数の業者に見積もりを依頼するようにしましょう。
内装工事はかかる費用が大きいだけに、同じ条件で見積もりを依頼した場合でも、業者によっては数十万〜数百万円の金額の開きが出ることもあるのです。
加えて、複数の業者に依頼をすることで、それぞれの提案を比べることもできます。イメージとかけ離れているところを避けたり、もしくは、イメージ以上の提案をしてもらえたりする可能性を高められます。
内装工事の見積もりで知っておくべき基本を抑えたい方は、以下の記事を参考にしてください。
内装工事の見積もりで知っておくべきこと一覧!項目・例と見方を解説
細かいところまで丁寧に対応してくれる業者を選ぶ
疑問に丁寧に回答をしてくれたり、予算やスケジュールについても細かく対応してくれるなど、真摯な姿勢で向き合ってくれる業者を選びましょう。
費用だけで選んでしまうと、こちらの要望を聞いてくれなかったり、適切な提案をしてくれない業者を選んでしまい、完成後に「もっとこだわりたかったのに…」と後悔してしまうかもしれません。
どの業界にも悪質な業者は存在しますが、内装会社も決して例外ではありません。費用だけで比較するのではなく、周囲の評判や担当者との相性なども含めて、安心して依頼できる丁寧な業者を見極めるようにしましょう。
予算やターゲットを考慮した提案をしてくれる業者を選ぶ
内装デザインを検討する際に、予算やターゲットを考慮した提案をしてくれる業者を選びましょう。
こちらの要望に対して何も意見せず、すべて取り入れる業者は、一見すると要望にしっかり応えてくれるいい業者に思えるかもしれません。
しかし、コンセプトやターゲットを考えずに要望を取り入れるだけでは、デザインがちぐはぐでチープな印象を与えるお店ができあがってしまう可能性があります。
オープン後の集客まで見据えるのであれば、どのようなお客様に来店して欲しいのか、どのようなコンセプトのお店にしたいのかをしっかりと考えてくれるかを確認しましょう。
こちらの要望に対して「こうした方がコンセプトに沿っている」「ここに色を入れると統一感がなくなる」など、しっかりと意見を言ってくれる業者を選んでください。
Lovationが店舗開業のパートナーとして提供できる3つの価値
業者の選び方を紹介しましたが、実際に店舗のターゲットまで考慮した提案を行ってくれる業者は少ないものです。
弊社Lovationでは予算やターゲットを考慮した上で、あなたの店舗がオープンした後までを想定した戦略をもとにデザイン提案を行っています。
また、多種多様な業種や規模の店舗デザインを200件以上手がけてきた経験を基に、店舗開業のパートナーとして以下の価値を提供できます。
・オンライン打ち合わせや外注化を駆使した超速デザイン ・予算の見積もりを立てやすい一律のデザイン料金制度 ・物件探しから内装工事までサポートする店舗開業のトータル設計 |
これからお店をオープンしたい方に向けて、Lovationが提供するサービスについて詳しく解説します。
オンライン打ち合わせや外注化を駆使した超速デザイン
私たちLovationでは、オンライン打ち合わせを行いながら、その場で図面を操作して密なコミュニケーションを繰り返します。
通常、他のデザイン会社は打ち合わせ後、持ち帰りで意見を反映させることが多いです。後から「細かいニュアンスがイメージと違った」となることがあるかもしれません。
ですが、私たちはあなたのアイデア提案や戦略設計を作り込むために、その場で意見を取り入れて、反映させることができます。こだわりたいポイントをひとつ残さず、徹底的にイメージの擦り合わせを行うのです。
また、図面の外注化など効率化できる部分は効率化し、スピード感も大切にしています。
あなたがスケジュールを立てて、開店日までに工事が間に合うように、超速で図面を作成・修正し、最大限サポートさせていただきます。
予算の見積もりを立てやすい一律のデザイン料金制度
Lovationではデザイン料金が一律です。
多くのデザイン設計会社では、内装工事にかかった費用の10~15%ほどをデザイン料として設定しています。そのため、デザインを依頼した時点では明確な料金がわからず、施工費が上がるほどデザイン料も高くなってしまうのです。
しかし、私たちLovationの場合は、最初から決められた料金を超えることはありません。一律な価格を設定しているため、事前に予算の見積もりを立てることができます。
「想定以上の費用がかかってしまった…」というリスクを避けられるよう、透明な料金制度を提供しています。
物件探しから内装工事まで店舗開業をトータル的にサポート
デザイン設計会社の場合、デザイン設計と施工時の管理しか依頼できず、その他のことは自分で動かなければいけないというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ですが、私たちLovationでは、物件探しから内装工事が完了するまで、トータル的にサポートすることができます。
例えば、デザイン設計以外で、下記のようなサポートを行っています。
・物件探しのお手伝い ・ターゲットをイメージした戦略設計 ・工事見積比較 ・工事費用の価格交渉 ・融資に必要な企画設計書づくりのお手伝い ・ロゴ/名刺デザイン制作(オプション)・HP制作(オプション) |
初めてのお店づくりはやることが多く、「何から始めればいいかわからない…」と不安を抱えている方もいるでしょう。
あなたの叶えたい夢を安心して実現できるように、大変なことや面倒なことは、私たちにぜひお任せください。少しでも不安なことがあれば、開業後のことでも相談に乗らせていただきます。
まとめ
本記事では、内装工事の施工内容や期間などについて解説しました。最後にまとめを見てみましょう。
内装工事は、建物内の内装を作り上げる工事のことを指し、以下のような種類があります。
工事項目 | |
内装仕上工事 | 軽鉄工事 |
ボード工事 | |
クロス工事 | |
左官工事 | |
床仕上げ工事 | |
畳工事 | |
木製・金属製建具工事 | |
家具工事 | |
大工工事 | |
設備工事 | 電気工事 |
ガス工事 | |
給排水設備工事 | |
空調設備工事 | |
換気設備工事 |
問い合わせから施工終了までの期間として、3~6ヶ月は見ておきましょう。
費用は以下の要素で大きく異なるため、それぞれを比較して予算を加味しながら検討してください。
・物件の種類 ・業種 ・依頼する業者 |
内装工事を依頼できる業者には、以下の3種類があります。
・デザイン設計事務所 ・内装会社 ・工務店 |
デザインを重視するのか、費用や工期を重視するのかで選ぶ業者は異なります。それぞれの違いをよく理解してから業者を選びましょう。
コメントを投稿するにはログインしてください。