事例・お客様の声
お店づくりは、オーナー様お一人おひとりの想いから始まります。
ここでは、Lovationとともに歩んだお店づくりの過程や、オーナー様からいただいたご感想をご紹介します。単なる施工実績ではなく、「想いが形になるまでのプロセス」をぜひご覧ください。
事例1:「ドッグカフェ」ではなく、犬と一緒に入れる本格カフェ
完成写真や図面だけでは伝わらない、お店づくりの舞台裏があります。オーナーさんの想いや、物件との出会い、法規への対応、施工体制の選び方、そして空間が「場」として生まれ変わるまでの過程を、インタビュー動画とあわせてご紹介します。
Hungry Beagles
FARM & CAFE




オーナー様には、オーストラリアで培った感性がありました。それは、「カフェでは本当に美味しいフードとドリンクが提供されること」という基準です。そんなカフェに、当然のように犬を連れて行ける、本場オーストラリアの雰囲気そのままのカフェを作りたい、と強く思っていました。お二人はオーストラリアのカフェ文化の中で経験を重ね、「犬中心の“ドッグカフェ”ではなく、料理やコーヒーが本当に美味しい“カフェ”を目指そう」と明確なビジョンを掲げて取り組みました。

つまり、「ペット可」や「犬もOK」といったことをアピールするカフェではなく、フードもドリンクも本格的なものを提供するカフェであること。そして、そのお店には愛犬と一緒に訪れることができるという点です。この明確な方針を言葉にし、お店づくりを始めました。
常連の方が何度でも通いたくなる味や雰囲気があってこそ、犬連れのお客様も心地よく過ごすことができます。その絶妙なバランスを、外観や内装のデザインで表現することが、このプロジェクトの核となりました。
オーナー様の想い:「本当に美味しいカフェ、そしてそこに家族の一員である愛犬とも一緒に通える場所にしたい。」
物件との出会い
見つけた物件は木造2階建てで、1階が店舗、2階が住居という構成でした。お店の前には砂利の駐車場があり、通り沿いには緑が生い茂り、道路わきには背の高い看板が設置されています。長い間空きテナントだったこともあり、壁の傷みやたくさんの穴、老朽化した設備など、課題が目立つ物件でした。
「ここで本当に理想通りのカフェができるのだろうか?」
当初は、そうした不安を抱えたままプロジェクトがスタートしました。



空室期間が長くなると、外壁だけでなく、設備や内装材もどうしても劣化しやすくなります。そのため、私たちは内見や調査の際に、空室期間を不動産会社やオーナー様に確認するようにしています。
今回も確認したところ、1年以上は確実に空いていたようでした。
そのため、既存の設備や外装すべてに手を加えて工事をすると、費用が膨らみやすいことをお伝えし、オーナー様とご相談のうえ、既存で使えるものは可能な限り活用する方針となりました。
お店を開業される方が、物件を選ぶ際に必ず考慮すべき共通項目があります。それは、予算・期間・デザイン・レイアウト・コンセプトとの適合性、ターゲットとなるお客様からの認知度や視認性など、開業後に理想を実現するために欠かせない要素です。
Lovationでは、物件の内見や調査の段階からオーナー様と課題を共有し、解決すべきポイントを整理しながら、最適な物件選びをサポートしています。
コストの不安
今回の出店場所は少し離れていますが、都心の業者に依頼するよりもコストを抑えられるだろうと考えました。
しかし、話を進めると少しずつ不安を感じ始めました。実は、地元の工事会社は店舗施工の経験が少なく、やり取りが遅かったり、伝達ミス(FAXでのやり取りが前提であることなど)があったりすることに不安を感じていました。店舗の場合、限られた期間で多くのことを検証し、再設計を繰り返します。そのため、工事会社とのやり取りのスピード感や連絡方法はとても重要なのです。
そこでLovationから、店舗施工の実績が豊富で、対応がスピーディーな都心の協力会社にも見積もりを依頼することをご提案しました。
詳細な見積もりを比較した結果、工事費の本体部分には大きな差はなく、異なるのは交通費や宿泊費などの経費、数十万円程度だけでした。
地元の業者でも交通費はかかっていたため、実際の差額は交通費の一部と宿泊費用の金額だけでした。
最終的な業者決定の際に判断材料として5つのポイントを話し合いました。
- デザインを形にするためのやり取りのスピードと工程管理の柔軟性
- 店舗特有の細かな収まりやデザインへの対応力とコミュニケーション
- 店舗特有の工事や衛生・設備に関する知識
- 予想外の事態に柔軟に対応する力とコミュニケーション能力
- オーナー様が思い描く開業後の理想の姿を正確に把握し、理解できる
結局のところ、どちらの会社に依頼しても数百万円の投資が必要です。「開業後の理想の姿を実現できるかどうか」を左右するポイントは、経費がやや高くなる工事業者に頼むことで解決できます。であれば、経費の差額である数十万円を節約して結果的に理想のデザインが実現できない方が、はるかに大きな損失になると判断しました。これから永く運営していくお店のことを考え、Lovationがご紹介の施工会社に依頼することに決めました。
また、工事会社に相談し、少しでもコストを抑えるために、オーナー様に工事業者が宿泊するホテルを直接手配していただき、宿泊費用を削減することができました。

デザインの方向性
ここまで物件や工事業者の選定についてお話ししました。最後に、デザイン設計がどのような過程を経て具現化されたのかをご紹介いたします。
まず初めにオーナー様の想いを正確に把握することから始めました。
お店を開きたい方の予算やスケジュールを伺い、要望を把握するためイメージ画像の提出を求める会社も多い中、Lovationではまずオーナー様の想いを正確に把握することを最優先としています。
具体的には、
- なぜお店を開きたいと思ったのか。
- 自分のお店を開こうと思ったきっかけ。
- お店を開いた後、どのような未来を思い描いているのか。
このように、オーナー様の「お店を開こうと思った理由」や「きっかけ」といった考えの出発点を具体的に知ることから取り組みます。そして、オーナー様が繰り返し使われる言葉や過去の体験などから「開業後の理想像」をオーナー様の想いとずれが出ないように共有していきます。
「開業後の理想とする姿」はいわゆるお店づくりの目標であり目指すべき方向性だと思っております。これらを把握したうえで、お二人のワンちゃんへの想いもしっかり理解し、カフェへの信念として「フードもドリンクも美味しくなければならない」という強い想いを言葉にして共有しました。
もはやカフェではない!レストランみたいな『美味しい』を主役にすること。好きなお店に、愛犬と一緒に通えること。この言葉がもたらす印象や雰囲気がぶれないよう、一貫性を保ちながらデザイン設計を進めました。
下にいくつかのデザインのポイントとなった点をご紹介します。

ゾーニング(レイアウト):
犬を連れてご来店されるお客様と一般のお客様、それぞれの席の使い方を具体的に検討します。カフェといっても、それぞれのお店の特徴やこだわりを活かすようにレイアウトは変わります。お客様の視線や動線と、ワンちゃんの視線や動きを考慮しながら席の広さや配置などを設計しました。席の間隔を広くとるだけでは間延びした印象になるため、一般のお客様にも美味しい食事とドリンクを楽しんでいただける空間設計を心がけました。
マテリアル(素材や塗装の色味):
店舗入口にある木材で作られた既存の軒をそのまま使い、オーストラリアのカフェの外観をイメージさせるように新しい木材を加えて見た目の印象を微調整しました。そして、木部にこだわって決めた塗装色を塗ることで温かみのある風合いを演出。また、外観の雰囲気と室内の雰囲気の一体感を持たせるために床は既存のコンクリートの風合いをそのまま活用しました。木材とこだわりの色、ラフなコンクリートの床が、オーストラリアのカフェらしい雰囲気を醸し出しました。
清掃計画:
ドッグカフェでなくても、ワンちゃんが来るお店なので抜け毛や水はね、おトイレをしてしまった時のケースも考慮して、目立ちにくい既存のコンクリートの質感を活かし、その上から保護塗料を施しました。また、営業中に急なお掃除が必要になることも想定し、収納の動線も設計に組み込みました。
設備計画:
ワンちゃんと一緒にご来店されるお客様の中には、食事の前に手を洗って衛生環境を整える方もいらっしゃいます。そんな方のためにもトイレ以外のスペースに大きめの手洗器を設置しました。もちろん、見た目も重視される場所への設置でしたので、利便性だけでなくデザイン性にも配慮したものをご提案しました。
サイン・外観:
景観条例の遵守を大前提としつつ、周囲の自然に溶け込み、オーストラリアのカフェを思わせる「なんだか素敵なお店だな」と感じていただける、控えめなデザインを目指しました。 近隣の店舗に埋もれることなく、理想の姿を形にすることができました。


プロジェクトデータ
建物:木造2階建(1F店舗/2F住居)
エリア:栃木県那須郡那須町
面積:19.53坪 / 64.53㎡
立地:道路沿い・前面砂利駐車場・緑豊かな周辺環境・避暑地
業務範囲:コンセプト整理/プラン提案/基本・実施設計/許認可相談と調整/工事会社との調整/工事中のデザイン監修・調整
施工:当社紹介の協力会社(店舗施工の豊富な実績)
特色:法規対応や景観担当との調整、スケジュール再編により全体の遅延を回避
お客様の声
自分の想いを引き出してもらえたのが大きかったです。
ひとりでは絶対に気づけなかった部分まで形になりました。
事例2:3階10坪の不利な条件でも人気店になった半個室型理容室
3階・約10坪・三角形という条件を活かし、半個室レイアウトや視線・音のコントロールによって、店内の居心地を向上させ、体験価値を高めた事例です。
3階まで上がる階段アプローチは、小規模な半個室の特性を最大限に活かすよう設計されており、デッドスペースの最小化と最短の動線によって、お客様をお待たせしない運用を実現しています。価格帯やターミナル駅の近くといった立地に頼らず、静けさとプライバシーという体験価値によって、“通いたいと思われる、選ばれる店”をつくり上げたプロセスをまとめました。
Pu-ro Barber




オーナー様には、「プライバシーを大切にし、他のお客さんを意識せずに過ごせる半個室の理容体験を提供したい」という想いがありました。また、従来の理容室の雰囲気よりも、美容室のような中性的な雰囲気を求めていらっしゃいました。当初は15坪程度で検討していたものの、希望していたエリアでは物件が見つからず、一緒に探し続けているうちに、ある物件に巡り合いました。その物件は、当初計画していた立地から外れ、3階で面積も小さい物件でした。それでも、わざわざ足を運びたくなる理由を空間によって創出することを考えました。いわば、“不利な条件を逆手に取り、価値へと転化する”設計を目指しました。オーナー様は「価格ではなく、卓越した技術とお店の居心地で選ばれる店」を明確なビジョンとして掲げ、計画がスタートしました。

つまり、「安さや目立つ立地」を売りにするのではなく、半個室の特別感や静けさという本質的価値、そしてオーナー様による丁寧なヒアリングと確かな技術力によって選ばれる理容室にする、ということです。この方針を言葉にしながら、お店づくりを進めました。
常連のお客様が何度でも通いたくなる落ち着いた雰囲気があってこそ、3階という立地上のハンディキャップも『隠れ家としての魅力』に変わります。その絶妙なバランスを、外観や内装のデザインによって表現することが、このプロジェクトの核心となりました。
オーナー様の想い:「人目を気にせずくつろげる、そんな半個室の魅力と自身の技術で、お客様に選ばれる理容室にしたい。」
敬遠されがちな物件
見つけた物件は、10.89坪(36㎡)の三角形という変形フロアで、しかも3階でエレベーターがないという条件でした。一般的には「敬遠されがちな条件」が揃っており、動線計画や席数の確保など、いくつかの課題もありました。さらに、近隣には池袋駅があり競合店も多いエリアであるため、差別化も難しいと予想されました。
「ここで本当に理想通りの理容室をつくることができるのだろうか?」
当初は、そうした不安を抱えながらプロジェクトがスタートしました。既存の状態には事務所仕様が色濃く残っており、床や天井・照明の改修も必要でした。限られた予算の中で、活用できる既存の要素は最大限に活かし、投資すべき部分に資源を集中する方針で進めました。



小規模物件では、【面積・形状・階数】が運営に直結します。予算や期間、デザイン、レイアウト、コンセプトの適合性、さらにターゲット層からの認知や視認性などを総合的に判断し、「悪条件を価値に変える余地」を冷静に見極めることが重要です。
Lovationでは、内見や調査の段階からオーナー様と課題を共有し、リスクとチャンスの洗い出しを行います。特に今回は、三角形の形状を活かして半個室として自然な仕切りを設ける余地を確認し、「3階 = 静けさ・個室感」という特徴へと高める戦略を採用しました。
競合店との差別化の困難
要町〜池袋エリアは理容・美容の競合が多く、価格/スピード/駅近の視認性で勝負するお店が目立ちます。3階・小規模・半個室という条件は、一見すると不利に映りますが、同質化した市場では「わざわざ行く理由」が最も強い差別化要因になります。私たちは、価格や派手なサインではなく、静けさとプライバシーに没入できる体験で選ばれる道を選びました。
差別化の軸は初期段階で明確化しました。
- 半個室=視線が交差しない安心感(三角形の形状を“自然な仕切り”として活用)
- 音環境=3階ならではの静けさ(動線・照明計画で作業性と落ち着きを両立)
- 運用動線=待たせない段取り(収納・ワゴン・清掃ルートを最短化)
さらに、3階までのアプローチは店内で感じる体験価値を高めるための素材として位置づけ、階段を登った店舗入り口だけにあしらった小さなサインと灯りで期待感を高めました。席数の最大化より体験の質を優先する判断により、価格ではなく体験価値で比較されるポジションを確立しました。
競合をリサーチして、このお店が埋まっていない象限(静けさ×プライバシーの高い領域)に立つことを考えました。以後の設計・素材選定・サイン計画まで、ぶれない差別化軸として貫いています。
デザインの方向性
ここまで物件や工事体制についてお話ししました。最後に、デザイン設計がどのような過程を経て具現化されたのかをご紹介いたします。
まずオーナー様の想いを正確に把握することから始めました。「どんなイメージなのか」という問いをオーナー様に投げかけるのではなく、「どんな未来をイメージしているのか」を正しく把握することから始めました。そのうえで、お店での体験価値を高めるために最適な選択肢(プラン)を提示しました。
一般的に、面積が小さいほど“何をしないか”の判断が重要になります。Lovationでは、予算やスケジュールの確認に加えて、
- なぜこのエリアで開きたいのか。
- どんなお客様に、どんな時間を提供したいのか。
- 開業後、どう評価されたいのか(口コミの言葉・再訪理由の仮説)。
といった体験価値の解像度を高め、言語化していきます。ここで共有した「他の人を気にしない×くつろぎ×技術ある速さ」という核をぶらさず、設計を進めました。
下にいくつかのデザインのポイントとなった点をご紹介します。

ゾーニング(レイアウト):
既存の水回りを起点に、シャンプー設備の位置と半個室の配置を検証し、動線と設備位置を決定しました。三角形の角度差と窓の配置を生かしてメイン動線を形成し、自然な仕切りとしても活用することで、各席を半個室化しました。
鏡の向きと壁の角度を工夫して視線が交差しないようにし、個々のプライバシーを守れるようにしました。
マテリアル(素材や塗装の色味):
狭小面積で歪な形だからこそ、お店に入ってすぐに感じる圧迫感を軽減するための色味や素材感を工夫しました。また、硬質な印象の連続を避け、柔らかい雰囲気を感じられる木質の材料を部分的に配置しました。床は薬剤を落としてもすぐに拭き取れるメンテナンス性を重視しつつ、毛髪や微細片が目立ちにくい質感を選定しました。作業照明と演出照明のバランスで、落ち着きと作業性を両立しました。
清掃計画:
各部屋で接客中でも素早く髪の毛を掃除できるよう、収納、ワゴン、タオルの動線を最短ルートになるよう設計しました。10坪という限られた面積を有効活用するため、必要なスペースを確保しました。あわせて、部屋ごとのプライバシーを保てるよう、収納スペースを仕切りとして活用しました。狭小で半個室というレイアウトでも、作業性を高めることで清潔感を常に保てる工夫をしています。
設備計画:
理容特有のフロントシャンプーとバーバーチェアは、給排水と動線を最短距離でまとめられるよう配置しました。これにより、設備工事のしやすさと作業性を確保しました。事務所仕様の弱点となる設備面については、ガス給湯器ではなく、湯を沸かすための専用機材を設置して対応しています。さらに、この機材の設置により、3階の弱い水圧の改善にも効果がありました。コンセント電源の取り回しは、スタッフの作業性を細かく把握したうえで、柔軟に対応できるよう余白を持たせています。
サイン・外観:
3階までのアプローチを「期待を高める時間」と捉え、階段まわりのサインと灯りを必要最小限の要素に絞って最適化しました。路上からの視認性を過度に高めるのではなく、看板はシンプルで分かりやすさを優先した仕様にしました。「周りを気にせずくつろげそう」というイメージを丁寧に伝える方針で計画しています。


プロジェクトデータ
建物:鉄骨商業ビル内区画(3F)
エリア:東京都豊島区要町
面積:10.89坪 / 36㎡
立地:3階(エレベーター無し)・競合の多いエリア・数駅先にターミナル駅
業務範囲:コンセプト整理/プラン提案/基本・実施設計/許認可相談と調整/工事会社との調整/工事中のデザイン監修・調整
施工:当社紹介の協力会社(店舗施工の豊富な実績)
特色:変形プランを活かした半個室・デッドスペース最小化・3階の不利を特別感へ
お客様の声
自分の想いを引き出してもらえたのが大きかったです。
ひとりでは絶対に気づけなかった部分まで形になりました。
まずは他の事例も見てみたい方
自分のお店について相談したい方

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