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Lovation

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2025年5月1日 by Yamada Shingo

ホーム » Blog » 失敗しないカフェの内装費用計画|坪単価から総額まで徹底解説
カフェの内装費用のtop画像

失敗しないカフェの内装費用計画|坪単価から総額まで徹底解説

投稿日:

2025年5月1日
Yamada Shingo

カフェをオープンする際、内装費用の予算立てに悩んでいませんか?本記事では、カフェの内装にかかる費用の相場や内訳を徹底解説します。

坪単価の基本知識から物件タイプ別の費用差、規模別の総額目安まで、リアルなデータに基づいてご紹介します。さらに、失敗しないための予算計画のポイントや、コスト削減テクニックも網羅しています。実際のオーナーの声を交えながら、投資効果の高い内装づくりのヒントもお伝えします。

これからカフェ開業を目指す方はもちろん、リニューアルを検討中のオーナー様にも役立つ内容です。内装費用の不安を解消し、理想のカフェづくりに踏み出すための情報が満載です。カフェの内装費用について悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

著者・監修者

株式会社Lovation
山田 真吾(やまだ しんご)


店舗デザイナー
資格 : 照明士 / 商業施設士 / 色彩検定/マーケティング検定

これまでに手がけた店舗数は 180以上。 美容室、飲食店、カフェ、物販、フィットネス系、サロン系など、あらゆる業態において店舗デザインの実績があります。地域は北海道から沖縄まで日本全国で「多くの人から愛され、永く続くお店づくり」をサポートしています。

目次

  • 1 カフェ開業時に知っておきたい内装費用の基本
    • 1.1 カフェの内装費用の相場と坪単価
    • 1.2 内装費用に影響を与える主な要因
    • 1.3 借りる物件タイプにみる内装費用の違い
  • 2 カフェの内装費用を項目別に詳しく解説
    • 2.1 設計・デザイン費
    • 2.2 内装工事費(床・壁・天井)
    • 2.3 水道・電気・ガス工事費
    • 2.4 空調・換気設備費
    • 2.5 照明設備費
    • 2.6 厨房設備費
    • 2.7 家具・什器費用
  • 3 カフェの規模別内装費用総額の目安
    • 3.1 小規模カフェ(10〜15坪)の内装費用例
    • 3.2 中規模カフェ(15〜30坪)の内装費用例
    • 3.3 大規模カフェ(30坪以上)の内装費用例
  • 4 内装費用を抑えるための5つのポイント
    • 4.1 居抜き物件のリノベーションという選択肢
    • 4.2 DIYで挑戦できる部分と専門家に任せるべき部分
    • 4.3 中古設備・家具の活用法
    • 4.4 内装業者の選び方と相見積もりのコツ
    • 4.5 フェーズ分けによる段階的な内装投資
  • 5 カフェ内装の失敗事例と対策
    • 5.1 予算オーバーしてしまった事例
    • 5.2 予算を少なく見積りすぎた事例
    • 5.3 機能性を無視したデザイン重視の失敗
    • 5.4 追加工事が発生するケースとその対策
  • 6 実際のカフェオーナーに聞いた内装費用の実態
    • 6.1 事例1:中華屋跡地に開業したカフェの場合
    • 6.2 事例2:コンパクトカフェの場合
    • 6.3 事例3:地方都市コンセプトカフェの場合
    • 6.4 3事例から見えてくる内装投資の成功パターン
    • 6.5 規模別・コンセプト別の内装投資額比較
  • 7 カフェ内装の投資対効果を考える
    • 7.1 どこにお金をかけるべきか?客単価アップにつながる内装ポイント
    • 7.2 長期的に見た内装投資の回収計画
    • 7.3 たった一回よりもリピートしてもらえるカフェづくり
    • 7.4 定期的なリニューアル費用も考慮に入れる
  • 8 カフェの内装で不安が多いなら、Lovationへご相談ください
    • 8.1 漠然としたイメージから理想のカフェ開業をサポート
    • 8.2 費用の不安を軽減するために資金計画から共に並走
    • 8.3 あなたの想いを反映した魅力的な内装デザイン
  • 9 まとめ

カフェ開業時に知っておきたい内装費用の基本

自分のお店を開業する際、多くのオーナーが頭を悩ませるのが「内装費用」です。素敵な空間づくりは集客に直結しますが、予算オーバーは経営を圧迫する原因になります。この章では、カフェの内装費用について基本的な知識を解説します。

カフェの内装費用の相場と坪単価

カフェの内装費用は、立地や規模、デザインの凝り具合によって大きく変動します。一般的な相場を坪単価で見ていきましょう。

グレード坪単価(万円)特徴
スタンダード40〜55万円基本的な内装・設備を整えたシンプルなカフェ
ミドル55〜80万円デザイン性を重視した一般的なカフェ
ハイグレード80〜120万円高級感あふれる特別な空間演出を行うカフェ
プレミアム120万円以上ブランド価値を重視した最高級カフェ

例えば、20坪のカフェをミドルグレードで内装する場合、20坪×55〜80万円=1,100〜1,600万円程度が目安となります。ただし、これはあくまでも内装工事費のみの金額であり、厨房機器や家具などの費用は別途必要になることに注意が必要です。

内装費用は開業資金全体の約50〜70%を占める大きな支出です。適切な予算配分を行うことが、カフェ経営の成功に直結します。

内装費用に影響を与える主な要因

カフェの内装費用は様々な要因によって変動します。主な影響要因を把握しておくことで、より現実的な予算計画を立てることができます。

立地条件による影響

東京や大阪などの大都市圏では、地方と比較して工事費や人件費が高くなる傾向があります。例えば、同じ仕様の内装工事でも、東京都心部では地方都市と比較して1.5〜2倍程度の費用がかかるケースもあります。

物件の状態

スケルトン物件(内装が何もない状態)と居抜き物件(前テナントの内装や設備が残っている状態)では、必要な工事の範囲が大きく異なります。前者は全てをゼロから作る必要があるため費用は高額になりますが、自由度は高くなります。

デザインの複雑さ

特殊な素材や凝ったデザイン、オーダーメイドの家具などを取り入れると、費用は大幅に増加します。例えば、天然木や大理石などの高級素材を使用すると、一般的な内装材と比べて2〜3倍のコストがかかることもあります。

設備の充実度

厨房設備の規模や空調設備の性能によっても費用は変わります。特に、本格的な料理を提供するカフェでは、高性能な厨房機器が必要となり、費用が膨らむ傾向にあります。

工期の長さ

内装工事の期間が長くなると、人件費や仮設費などが増加し、総費用も上昇します。特に急ぎの工事の場合、割増料金が発生することもあります。

これらの要因を総合的に考慮し、自分のカフェコンセプトに合わせた適切な予算配分を行うことが重要です。

借りる物件タイプにみる内装費用の違い

カフェを開業する際の物件選びは、内装費用に大きく影響します。主な物件タイプごとの特徴と費用感を解説します。

スケルトン物件

スケルトン物件とは、壁や床、天井などの内装が何もない状態の物件です。

自由度が高く理想のカフェを作りやすい反面、電気・水道・ガスなどの設備工事から全て行う必要があるため、内装費用は最も高額になります。

20坪の場合、標準的な内装で1,200〜1,600万円程度が目安です。ただし、何もない状態からお店を作るため、自分の理想通りのデザインを実現できる点が最大のメリットです。

居抜き物件

前テナントが使用していた内装や設備がそのまま残っている物件です。特に前テナントが飲食店だった場合、水道・ガス・排気ダクトなどの基本設備がそのまま使えれば、大幅なコスト削減が可能です。

同じカフェとして使用されていた居抜き物件であれば、内装のイメージチェンジ程度で済む場合もあり、20坪で800〜1,000万円程度に抑えられることもあります。ただし、前テナントのイメージが強く残るため、ブランディングに影響する可能性がある点は考慮すべきです。

内装付き物件

オーナーがあらかじめ基本的な内装を施した物件です。一般的なオフィスビルの区画などに多く見られます。基本的な内装は整っているものの、カフェとして使用するには水回りや厨房設備の追加工事が必要になります。

20坪の場合、1,000〜1,500万円程度の内装費用が目安となります。スケルトンよりは安く、居抜きよりはやや高めという中間的な位置づけです。レイアウトやデザインの制限が多いのも特徴です。

物件タイプ20坪あたりの内装費用目安メリットデメリット
スケルトン物件1,500〜2,500万円自由度が高い、理想通りのデザイン可能費用が高い、工期が長い
居抜き物件800〜1,000万円費用を抑えられる、工期が短い自由度が制限される、前テナントのイメージが残る
内装付き物件1,000〜1,500万円基本設備が整っている、スケルトンより安い水回り等の追加工事が必要、完全な自由度はない

物件タイプを選ぶ際は、予算だけでなく、実現したいカフェのコンセプトや開業までの時間的制約なども考慮して総合的に判断することが大切です。また、内装工事以外にも、物件の賃料や保証金、権利金なども含めた総合的なコスト計算を行うことをおすすめします。

内装費用の計画に不安がある場合は、ロベイションのような店舗デザイン専門の会社にカフェ開業を相談することも検討するとよいでしょう。経験豊富なプロフェッショナルのアドバイスを受けることで、無駄のない効率的な予算配分が可能になります。

カフェの内装費用を項目別に詳しく解説

カフェ開業において、内装費用は最も大きな初期投資の一つです。ここでは実際にどのような項目に費用がかかるのか、それぞれの相場や選び方のポイントまで詳しく解説していきます。費用計画を立てる際の参考にしてください。

設計・デザイン費

カフェの内装は単なる空間づくりではなく、ブランディングの一部です。デザイン性の高いカフェを作るためには、プロのデザイナーや設計士に依頼するケースが多いでしょう。

依頼先費用相場特徴
建築設計事務所15〜30万円/坪構造からデザインまで一貫して対応
店舗デザイナー10〜20万円/坪店舗の内外装に特化したデザイン提案
内装工事会社7〜15万円/坪設計・施工をまとめて依頼可能

デザイン費用は物件の規模やデザインの複雑さによって大きく変動します。単にデザイン料金の安さだけで選ぶのではなく、自分のコンセプトを理解してくれるパートナーを選ぶことが重要です。また、施工会社とデザイナーが別々の場合、経験の少ないオーナーが直接それぞれの会社とコミュニケーションをとることで齟齬(そご)が生じてしまい、無駄なコストが発生しやすいことも考慮しましょう。

内装工事費(床・壁・天井)

カフェの雰囲気を決定づける床・壁・天井の内装工事費は、内装予算の中でも大きな割合を占めます。

床材の種類と費用

床材の種類費用相場(材料+施工)特徴・耐久性
フローリング15,000円〜4万円/㎡温かみのある雰囲気、傷つきやすいが補修可能
塩ビタイル6,000〜8,000円/㎡一般的によく使われている床材の一つ
磁器質タイル20,000円〜5万円/㎡耐久性が高く掃除しやすい、冷たい印象になりがち、割れる可能性あり
モルタル・コンクリート15,000円〜3万円/㎡工業的でスタイリッシュな印象、メンテナンスが必要、割れる可能性あり
塩ビシート6,000円〜1万円/㎡コストパフォーマンスが高いこともある

床材選びのポイントは、耐久性と清掃のしやすさです。特に客席エリアは人の出入りが多く、飲み物をこぼすことも想定されるため、汚れが目立ちにくく、水拭きができる素材を選ぶことをおすすめします。

壁材の種類と費用

壁の種類費用相場(材料+施工)特徴
クロス(壁紙)1,800円〜9,000円/㎡最もポピュラーで価格が安い、張替えも容易
塗り壁10,000円〜3万円/㎡独特の風合い、調湿効果あり
磁器質タイル20,000円〜5万円/㎡キッチン周りに適する、清掃性に優れる
木材(板張り)20,000円〜4万円/㎡温かみのある空間に、経年変化も味わい
レンガ・石材30,000円〜8万円/㎡高級感があり、特徴的な空間に

壁材は空間の印象を大きく左右します。カフェのコンセプトに合わせて素材を選びましょう。アクセントウォールとして一部だけ高級素材を使用するという方法もコスト削減に効果的です。特にインスタ映えを意識したカフェでは、写真映えする壁面づくりが集客につながります。

天井の種類と費用

天井の種類費用相場(材料+施工)特徴
クロス(壁紙)1,800円〜9,000円/㎡一般的で施工しやすい、コスト抑制可能
木材20,000円〜5万円/㎡温かみのある空間演出、音響効果も考慮可能
スケルトン(配管剥き出し)5,000円〜1.5万円/㎡工業的でカッコいい印象、天井高を確保できる、仕上がりは既存天井の影響を受ける
グリッド・ルーバー20,000円〜4万円/㎡デザイン性が高く、照明との組み合わせで効果的

天井はお客様の視界に入りにくい部分ですが、空間の開放感や音響効果に大きな影響を与えます。特に小さな店舗では天井を高く見せる工夫が大切で、暗い色を避け、照明計画と合わせて設計することがポイントです。

水道・電気・ガス工事費

カフェでは水道・電気・ガスの設備工事も欠かせません。特に既存設備の位置変更や増設が必要な場合は、予想以上に費用がかかることがあります。

水道工事

工事内容費用相場備考
給排水管新設・移設10〜30万円キッチン位置の変更など
シンク設置5〜15万円/台サイズ・素材により変動
トイレ新設40〜100万円/箇所配管工事含む
手洗い場設置5〜15万円/箇所客用・スタッフ用

カフェでは保健所の基準に従って、手洗い場の設置やグリストラップの設置が必要になることがあります。事前に保健所に相談し、必要な設備を把握しておくことで、後から追加工事が発生するリスクを減らせます。

電気工事

工事内容費用相場備考
電気容量増設10〜50万円エスプレッソマシンなど大型機器に対応
コンセント増設1〜3万円/箇所客席用・厨房用など
照明器具40〜80万円照明器具代・器具の種類や台数による
照明工事15〜30万円灯数や配線方法による
配線工事5〜15万円床下・壁内配線
分電盤工事10〜30万円容量・回路数による

エスプレッソマシンやオーブンなど電力を多く使う機器を導入する場合は、事前に必要な電気容量を計算し、十分な容量を確保できるよう電気工事を行うことが重要です。特に古い物件では電気容量が不足していることが多いため、追加工事が必要になるケースがあります。

また、近年はWiFiの完備や、コンセント付きの席を求めるお客様も増えているため、客席周りのコンセント設置も検討しましょう。スマートフォンの充電ができるなど、ちょっとした設備が顧客満足度を高めます。

ガス工事

工事内容費用相場備考
ガス管新設・移設10〜30万円厨房レイアウト変更時
ガスコンロ設置5〜20万円/台業務用は高価
給湯器設置10〜30万円容量による

カフェのメニュー内容によっては、IHのみで運営することも可能です。ガスとIHのどちらを選ぶかは、提供するメニューや調理方法、ランニングコスト、安全性などを総合的に判断しましょう。ガス設備を導入する場合は、法律で定められた換気設備の設置も必要になります。

内装工事はそれぞれの項目が相互に関連しているため、全体の設計図を元に進めることが重要です。ロベイションのような会社に相談することで、全体のバランスを考慮した効率的な設計・施工が可能になります。カフェ内装のご相談はこちら

空調・換気設備費

快適な店内環境を維持するための空調・換気設備は、カフェの居心地を大きく左右する重要な要素です。

設備種類費用相場特徴・選定ポイント
天井カセット型エアコン30〜60万円/台店舗全体を効率的に空調可能、天井設置で場所を取らない
壁掛けエアコン15〜30万円/台小規模店舗向け、設置コストが低い
業務用換気扇10〜30万円/台厨房の臭い対策に必須、保健所の基準に注意
全熱交換器(熱交換換気システム)30〜80万円空調効率を維持しながら換気可能、省エネ効果あり

空調設備の選定では、店舗の広さや天井高、窓の位置、客席数などを考慮する必要があります。一般的な目安として、20坪程度のカフェでは8馬力程度の空調能力が必要とされています。また、厨房とホールは別系統の空調を設置するのが理想的です。

換気設備については、保健所の基準に沿った設計が不可欠です。特にコーヒーを焙煎する設備がある場合や、調理で油煙が発生する場合は、強力な換気システムが求められます。換気能力が不足すると、店内に臭いがこもり、壁や天井が油煙で汚れる原因になるため、初期投資で適切な設備を導入することが長期的にはコスト削減につながります。

照明設備費

照明はカフェの雰囲気づくりに大きく影響する要素です。機能性とデザイン性の両面から選定することが重要です。特に、住宅用の器具ではなく業務用の器具を使うことがとても重要です。

照明タイプ費用相場特徴・用途
ダウンライト8,000〜30,000円/個天井に埋め込むタイプ、スタイリッシュな印象
ペンダントライト8,000〜50,000円/個天井から吊るすタイプ、デザイン性高く目を引く
スポットライト8,000〜30,000円/個壁や特定の場所を照らす、アクセントとして
間接照明12,000〜50,000円/m柔らかい光で空間に奥行きを出す
調光・調色システム20〜100万円/set調光・調色可能、シーン切替が可能、他にもシステム構築費がかかることもある

照明計画では、全体照明(アンビエント)、作業照明(タスク)、装飾照明(アクセント)の3種類をバランスよく配置することで、機能的かつ魅力的な空間を作ることができます。特にカフェでは、日中と夕方以降で異なる雰囲気を作り出せるよう、調光システムの導入も検討する価値があります。

また、照明器具自体がインテリアとしての役割を果たすことも多いため、カフェのコンセプトに合ったデザインを選ぶことも重要です。ただし、デザイン性の高い照明は価格も高くなる傾向があるため、見せ場となる場所に厳選して使用するのがコスト面では効果的です。

厨房設備費

カフェの心臓部とも言える厨房設備は、提供するメニューによって必要な機器が大きく異なります。基本的な設備と、メニューに応じた追加設備に分けて考えましょう。

基本的な厨房設備

設備名費用相場選定ポイント
業務用冷蔵庫20〜100万円収納量、省エネ性能、メンテナンスのしやすさ
業務用冷凍庫15〜80万円冷凍食材の使用量による選定
シンク10〜30万円作業効率と衛生管理を考慮したサイズ選び
調理台・作業台10〜30万円/台耐久性のあるステンレス製が一般的
食器洗浄機30〜150万円客数に応じた処理能力の選定

コーヒー関連設備

設備名費用相場特徴・選定ポイント
エスプレッソマシン50〜300万円半自動・全自動、ヘッド数による価格差
コーヒーグラインダー10〜50万円豆の挽き具合の安定性が重要
コーヒーサーバー3〜20万円ドリップ式カフェの中心設備
コーヒー焙煎機50〜300万円自家焙煎を売りにする場合に必要
ウォーターサーバー5〜30万円浄水機能付きが理想的

調理関連設備

設備名費用相場用途・特徴
業務用オーブン30〜150万円ケーキやパンなどの焼き菓子提供用
業務用ミキサー5〜30万円スムージーやデザート作成用
IHコンロ/ガスコンロ10〜50万円軽食・食事メニュー提供用
製氷機15〜50万円アイスドリンク提供には必須

厨房設備は初期投資だけでなく、修理やメンテナンス費用も含めたライフサイクルコストで考えることが重要です。安価な設備は導入コストは抑えられますが、故障頻度が高く、修理費用や営業機会損失を考えると、長期的にはかえって高コストになることもあります。

また、厨房設備を選ぶ際は、提供するメニューの量と種類に適した能力・容量の機器を選ぶことが大切です。過大な設備は無駄な投資になり、過小な設備は繁忙時に対応できず機会損失につながります。

家具・什器費用

お客様が直接触れる家具や什器は、カフェの居心地とブランドイメージを形作る重要な要素です。機能性とデザイン性のバランスを考慮して選びましょう。

客席用家具

種類費用相場(1台・脚あたり)選定ポイント
テーブル3〜15万円耐久性、メンテナンス性、サイズ、デザイン
椅子4〜8万円座り心地、耐久性、スタッキング可否
ソファー6.5〜30万円長時間滞在客向け、メンテナンス性
カウンター席3〜15万円/m一人客の取り込みに効果的
ベンチシート3〜20万円/mスペース効率が良い、グループ客向け

客席用家具はデザイン性だけでなく、実用性と耐久性のバランスが重要です。特に椅子は長時間座っても疲れにくいものを選ぶと、お客様の滞在時間が延び、客単価向上につながります。また、テーブルの高さと椅子の高さの関係性も重要で、一般的には30cm程度の差が理想とされています。

カウンター・棚類

種類費用相場特徴・用途
バーカウンター15〜50万円ドリンク提供の中心、店の顔となる部分
キャッシュカウンター10〜30万円会計・オーダー受付用、動線を考慮
商品棚・ディスプレイ棚5〜20万円/台物販やメニュー展示用
収納棚3〜15万円/台バックヤード用、機能性重視

カウンターはカフェの印象を大きく左右する重要な設備です。特にバリスタの作業が見えるオープンカウンターは、コーヒーへのこだわりをアピールできるポイントになります。カウンターの素材や高さ、奥行きなどは、作業効率と見た目のバランスを考慮して決定しましょう。

照明器具・装飾品

種類費用相場効果・選定ポイント
ペンダントライト1〜10万円/個空間のアクセント、ブランディング要素
テーブルランプ0.5〜5万円/個落ち着いた雰囲気作り
アート・絵画1〜30万円/点世界観の表現、話題作り
植物・グリーン0.5〜10万円/鉢癒し効果、空間の活性化

装飾品は空間に個性を与え、SNS映えする要素としても重要です。特にフォトジェニックな空間づくりを意識する場合は、インパクトのある装飾や、写真撮影スポットの設置を検討するとよいでしょう。ただし、装飾品は清掃やメンテナンスの手間も考慮して選定することが大切です。

食器・カトラリー

種類費用相場(1客あたり)選定ポイント
コーヒーカップ&ソーサー1,500〜10,000円保温性、持ちやすさ、デザイン性
グラス類800〜5,000円用途別の種類揃え、割れにくさ
プレート・ボウル1,000〜8,000円料理の見栄え、洗浄のしやすさ
カトラリー500〜3,000円/セット持ちやすさ、耐久性、デザイン

食器類は消耗品であることを念頭に置き、デザイン性と耐久性のバランスを考慮して選ぶことが重要です。特に業務用食洗機での洗浄に耐えられる素材を選ぶと、長期的なコスト削減につながります。また、メニュー写真や SNS 投稿映えを意識した食器選びも、マーケティング面では有効です。

家具や什器は内装の中でも比較的後から変更しやすい要素ですが、基本的なコンセプトやカラーパレットは内装全体と統一感を持たせることが大切です。この部分での失敗を防ぐには、プロのインテリアデザイナーに相談するのも一つの選択肢です。

カフェの規模別内装費用総額の目安

カフェをオープンする際、規模によって必要な内装費用は大きく変わってきます。ここでは小規模、中規模、大規模と分けて、それぞれの内装費用総額の目安を具体的な事例とともに紹介します。物件の状態や立地、コンセプトによって費用は変動しますので、計画段階での参考にしてください。

小規模カフェ(10〜15坪)の内装費用例

小規模カフェは個人経営のオーナーが多く、比較的低予算で開業できるのが特徴です。内装費用の総額は一般的に650万円〜1,200万円程度が目安となります。

項目費用(万円)備考
設計・デザイン費100〜150最低受注金額を決めている事が多い
内装工事費300〜400床・壁・天井の下地、仕上げ工事を含む基本工事
水道・電気・ガス工事50〜150既存設備の状態による
空調・換気設備30〜80小規模店舗用のルームエアコンから標準的な設備
照明設備30〜80デザインと実用性のバランスを専門家に相談が必要
厨房設備120〜250フードメニューの複雑さにより変動
家具・什器50〜150テーブル・椅子10セット程度
合計680〜1,260物件状態により大きく変動

小規模カフェでは、居抜き物件を選ぶことで厨房設備や水道・電気工事費を大幅に抑えられるケースが多いです。15坪の居抜き物件を利用した実例では、内装工事を中心に約700万円で素敵なカフェをオープンできたオーナーもいます。

小規模カフェでもっとも費用対効果が高いのは、独自の世界観を演出する内装デザインです。特徴的な壁紙や古材を活用した内装など、インスタ映えする空間づくりに投資すると集客につながりやすいでしょう。

小規模カフェの成功ポイント

小規模カフェで成功しているオーナーに共通するのは、「無理のない範囲で自分の手を加える」という点です。店舗デザインの専門家に相談しながら、プロに任せる部分とDIYで対応できる部分を見極め、全体の内装費用を上手にコントロールしています。例えば、壁の塗装やテーブルのDIYなど、個性を出しつつコストを抑える工夫が効果的です。

中規模カフェ(15〜30坪)の内装費用例

中規模カフェは、ある程度の客席数を確保でき、多様なメニューを提供できる規模感です。内装費用の総額は1,500万円〜2,500万円程度が一般的です。

項目費用(万円)備考
設計・デザイン費150〜250面積か総工事費用を元にデザイン設計費を計算
内装工事費600〜900床・壁・天井の高品質工事
水道・電気・ガス工事150〜250配管・配線の新設や大規模改修
空調・換気設備150〜200業務用エアコン複数台設置
照明設備80〜150デザイン性の高い照明計画
厨房設備250〜500本格的な調理設備一式
家具・什器150〜300テーブル・椅子20〜30セット
合計1,530〜2,550コンセプトにより上下する

中規模カフェでは、厨房設備の充実度が内装費用に大きく影響します。カフェでありながらも軽食やスイーツを提供する場合は、厨房設備にかかる費用が増加します。

中規模カフェでは、客席の区分けやゾーニングにもこだわりましょう。テーブル席だけでなく、カウンター席やソファ席など異なるタイプの席を用意することで、1人客から大人数のグループまで対応できる空間になります。こうした工夫が集客力アップにつながります。

中規模カフェのコスト配分戦略

中規模カフェの成功事例を見ると、内装費用の配分に明確な戦略がある点が共通しています。エントランスや顧客の目に触れやすい部分に予算を多く配分し、バックヤードなどは機能性重視でコストを抑える方法が効果的です。特にターゲットとなるお客様の印象に残る体験価値を高めるための空間づくりに投資することで、SNSでの拡散効果も期待できます。

また、中規模カフェでは、将来的な改装やメンテナンスのしやすさも考慮した内装設計が重要です。トレンドに合わせて一部の内装だけを変更できるような柔軟性のある設計にしておくと、長期的なコスト削減につながります。こうした計画的な内装投資が、ロベイションのような店舗デザイン専門の会社に相談すると適切なアドバイスを受けられるでしょう。

大規模カフェ(30坪以上)の内装費用例

大規模カフェは、多くの顧客を同時に収容できる店舗で、ブランド力や集客力が求められます。内装費用の総額は2,950万円以上と幅広く、コンセプトや立地によって大きく変動します。

項目費用(万円)備考
設計・デザイン費250〜設計期間や作図枚数も増えるためコストが増す
内装工事費1,000〜面積が増える事で工事コストも増える
水道・電気・ガス工事300〜大規模設備工事
空調・換気設備200〜業務用エアコン複数台設置、多機能エアコン
照明設備200〜デザイン性の高い照明計画、デザイナーズ照明や演出照明
厨房設備600〜本格的な調理設備一式から大規模商業施設レベルの設備
家具・什器400〜オーダーメイド家具
合計2,950〜コンセプトにより上下する

大規模カフェでは、空間の「ストーリー性」や「体験価値」が重視されます。

大規模カフェでは単なる飲食提供にとどまらず、コンセプト型の空間づくりが増えています。書籍コーナーやワークスペース、イベントスペースなど複合的な機能を持たせることで、滞在時間の延長や客単価アップにつながります。こうした機能追加には当然コストがかかりますが、投資効果が高い要素と言えるでしょう。

大規模カフェの投資回収計画

大規模カフェでは内装費用も大きくなるため、投資回収計画が非常に重要です。成功している大型カフェでは、内装費用を5年程度で回収する計画を立てているケースが多いです。そのためには、客単価設定や回転率、営業時間など経営面での戦略と内装デザインが一体となった計画が不可欠です。

また、大規模カフェでは省エネ設備や耐久性の高い素材への投資も長期的には効果的です。初期費用は高くなりますが、ランニングコストや修繕費の削減につながり、総合的なコスト最適化が可能になります。特に照明のLED化や高効率空調システムの導入は、月々の光熱費削減に直結します。

フランチャイズカフェと独立系カフェの内装費用比較

大規模カフェの場合、フランチャイズチェーンに加盟するケースも多くあります。フランチャイズカフェの場合、内装のデザインや仕様が本部によって決められているため、選択の自由度は低くなりますが、内装工事の効率化が図れるメリットがあります。一方、独立系の大規模カフェでは、オリジナリティのある内装で差別化を図れますが、一からデザインするコストがかかります。

ただし、独自性の高い内装は集客力やブランド構築に大きく貢献するため、長期的な視点では有利になることも多いです。

規模に関わらず、カフェの内装は単なる見た目だけでなく、運営効率や顧客体験に直結する重要な投資です。予算配分を慎重に検討し、自店のコンセプトに合った内装計画を立てることが成功への近道と言えるでしょう。

内装費用を抑えるための5つのポイント

カフェ開業時に大きな出費となる内装費用。予算内で理想的な空間を作るには、いくつかのコストカット戦略が重要です。ここでは、内装費用を効果的に抑えるための5つの重要ポイントを解説します。

居抜き物件のリノベーションという選択肢

新規に一から内装を作り上げるよりも、すでに飲食店として使われていた「居抜き物件」を選ぶことで、大幅なコスト削減が可能です。特に厨房設備や給排水設備がすでに整っている物件は、初期投資を抑える大きなメリットがあります。

居抜き物件を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 前テナントの業態とご自身の計画するカフェの業態の近さをチェック
  • 設備の老朽化具合と追加工事の必要性を専門家に確認
  • 原状回復義務の有無と内容を契約前に明確にする
  • 使える設備と交換が必要な設備を明確に区別する

実際の削減効果としては、新規出店と比較して30〜50%程度の内装費用削減が期待できます。特に水道・ガス・排気ダクトなどの設備工事は高額になりがちなので、これらがすでに整っている物件は貴重です。

項目新規出店居抜き物件削減効果
厨房設備300〜500万円100〜200万円約60%削減
給排水工事100〜150万円20〜40万円約80%削減
電気工事80〜120万円30〜50万円約60%削減
空調設備100〜150万円0〜50万円約70%削減

DIYで挑戦できる部分と専門家に任せるべき部分

内装工事のすべてを業者に依頼すると費用が膨らみますが、DIYで対応できる部分もあります。ただし、専門知識や安全性が求められる工事は必ず専門家に依頼しましょう。

DIYで対応可能な部分

以下の作業は、ある程度の技術と時間があれば自分たちで行うことができ、人件費を削減できます。

  • 壁のペンキ塗り(アクセントウォールなど)
  • 簡単な棚や装飾の取り付け
  • 既製品の家具の組み立て
  • 観葉植物などのディスプレイ配置
  • 照明器具の取り付け(配線工事を伴わないもの)

DIYにより、内装費用全体の10〜15%程度の削減が可能です。特に仕上げの段階での作業は比較的取り組みやすいでしょう。

専門家に任せるべき部分

以下の工事は、専門知識や資格が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう:

  • 電気配線工事(法律で電気工事士の資格が必要)
  • 給排水工事(漏水リスクあり)
  • ガス工事(安全上の問題あり)
  • 構造に関わる工事(壁の撤去など)
  • 消防法に関わる設備(避難経路、消火設備など)
  • 空調設備の設置(フロンガス取扱いには資格が必要)

失敗や手直しが発生すると余計なコストがかかるため、専門性の高い部分は適切な業者選定がかえってコスト削減につながります。

中古設備・家具の活用法

新品にこだわらず、中古の設備や家具を活用することで、大幅なコスト削減が可能です。特に厨房機器や家具は、状態の良い中古品を選べば新品の30〜70%程度の価格で入手できることも珍しくありません。

中古品を探す主な方法

  • 厨房機器専門の中古品販売業者
  • 閉店する飲食店からの直接買取
  • オンラインのリサイクルショップやオークションサイト
  • 家具の再生・リメイク専門店

中古品を選ぶ際のチェックポイントは以下の通りです。

  • 製造年月日と使用年数
  • メンテナンス履歴の有無
  • 保証の有無と期間
  • 修理部品の入手可能性
  • 清掃状態と衛生面
  • 動作確認の実施
設備・家具新品価格の目安中古価格の目安削減率
業務用冷蔵庫40〜80万円15〜30万円約60%
エスプレッソマシン100〜300万円30〜100万円約70%
テーブル・椅子セット1セット5〜10万円1〜4万円約70%
製氷機20〜40万円8〜15万円約60%

リユース品でも個性的なコンセプトに合わせたリメイクをすることで、むしろオリジナリティのある空間づくりが可能です。特に、アンティーク調やリノベーションをコンセプトとしたカフェでは、あえて中古品や古材を使うことでデザイン性を高めることができます。

内装業者の選び方と相見積もりのコツ

内装工事の費用は業者によって大きく異なることがあります。適切な業者選びと相見積もりの取り方を工夫することで、同じ品質でもコストを抑えることが可能です。

信頼できる内装業者の選び方

以下のポイントを重視して業者を選びましょう。

  • 飲食店、特にカフェの施工実績が豊富か
  • 過去の施工事例が見学できるか
  • 施工管理者が明確で、現場との連絡がスムーズか
  • 見積書の内訳が詳細で透明性があるか
  • アフターフォローの体制が整っているか

業者選びでは最安値だけを追求するのではなく、コストパフォーマンスと信頼性のバランスを重視することが重要です。低予算で無理をすると、オープン後のトラブルや追加工事で結局高くつくケースもあります。

工事の相見積もりを取る際のコツ

最低3社から見積もりを取得するのが基本です。その際、以下のポイントに注意しましょう。

  • 同じ仕様・条件で見積もりを依頼する(比較できるように)
  • 見積書の項目を細かく分けてもらう(一式計上は避ける)
  • 含まれる作業と含まれない作業を明確にする
  • 追加工事が発生した場合の単価をあらかじめ確認する
  • 工事期間と人員配置も比較する(工期の短縮はコスト削減につながる)

見積もりを比較する際は、単に総額だけでなく、項目ごとの内訳を詳細に比較することが重要です。ある業者では高額な項目が、別の業者では安く抑えられている場合があります。その理由を確認し、場合によっては項目ごとに最適な業者に分けて発注するという方法も検討できます。ロベイションのような会社に相談することで、内装業者の選定から見積もり比較まで専門的なアドバイスを受けられるので検討するとよいでしょう。カフェの開業について相談する

フェーズ分けによる段階的な内装投資

全ての内装を一度に完成させるのではなく、開業に必要最低限の部分から始めて、段階的に投資していく方法も効果的なコスト削減戦略です。

フェーズ分けの基本的な考え方

以下のように3つのフェーズに分けて計画することで、初期投資を抑えることができます。

  1. フェーズ1(開業時):営業に必須の基本設備と空間づくり
  2. フェーズ2(開業3〜6ヶ月後):顧客ニーズに応じた追加設備や装飾
  3. フェーズ3(1年後以降):さらなる付加価値を生む空間の拡張や改良

この方法のメリットは、実際の営業を通じて得られた顧客の反応や売上データに基づいて、本当に必要な投資ができることです。また、初期の収益を次の投資に回すことで、資金繰りの負担も軽減されます。

フェーズ別の具体的な内装計画例

フェーズ投資項目コスト目安(20坪の場合)
フェーズ1(開業時)基本的な内装(床・壁・天井・水道電気工事)300〜400万円
必須の厨房設備と家具200〜300万円
基本的な照明と空調100〜150万円
衛生設備(トイレ・手洗い場)50〜80万円
フェーズ2(3〜6ヶ月後)追加の装飾や照明の強化30〜50万円
人気メニューに対応する追加設備50〜100万円
客席の快適性向上(椅子のグレードアップなど)30〜50万円
フェーズ3(1年後以降)テラス席の設置や増床100〜200万円
特別席やVIP席の設置50〜100万円
季節対応設備(夏冬で異なる設備など)50〜100万円

フェーズ分けによる投資計画は、初期費用を総額の50〜60%程度に抑えることができる可能性があります。ただし、後からの工事で追加コストが発生する場合もあるため、全体計画は最初から持っておくことが重要です。

フェーズ分けを成功させるコツは、最初から拡張性を考慮した設計にすることです。例えば、電気容量は将来の増設を見越して余裕を持たせる、配管は後から増設しやすい位置に通しておくなどの工夫が必要です。

内装費用を抑えつつも魅力的なカフェ空間を実現するには、これら5つのポイントを組み合わせて戦略的に計画することが重要です。コストカットが店舗の魅力や機能性を損なうことがないよう、優先順位を明確にして取り組みましょう。

カフェ内装の失敗事例と対策

カフェ開業時の内装工事では、多くのオーナーが様々な失敗を経験しています。ここでは実際にあった失敗事例とその対策を紹介し、あなたの開業プランに役立てていただければと思います。

予算オーバーしてしまった事例

予算オーバーは、カフェ開業時によく起こる問題です。以下に代表的な事例と対策をご紹介します。

想定外の追加工事が発生したケース

カフェを開業したAさんは、当初の予算を800万円と設定していました。しかし工事が始まってから、床下の防水工事が必要になったり、古い配管の交換が発生したりと追加が増えてしまい、最終的には予算を200万円オーバーしてしまいました。

事前の物件調査が不十分だったことが最大の原因でした。特に築年数が古い物件では、壁や床の内部に問題が隠れていることが少なくありません。

対策

  • 契約前に建物の詳細な調査を依頼する
  • 内装業者に「追加工事が発生する可能性がある箇所」を事前に確認してもらう
  • 予算の10〜20%程度は予備費として確保しておく

予算の15%程度を予備費として確保していたため、床下の配管交換が必要になった際も対応できました。事前の準備が重要です。

予算を少なく見積りすぎた事例

開業意欲が先行するあまり、現実的でない予算設定をしてしまうケースも多く見られます。

デザイン性と予算のバランスを見誤ったケース

地元でカフェを開業したCさんは、SNS映えするおしゃれな空間を作りたいと考え、内装予算を500万円と設定しました。しかし、希望していたデザイン性の高い空間を実現するには800万円以上かかることが判明。結果的に妥協したデザインとなり、当初の集客計画が大幅に狂う結果となりました。

対策

項目適切な対応策
予算設定前早い段階から専門家に相談し、実際の費用感を把握する
デザイン検討時構想したデザインプランを元に予算に近づけるためのVE案の検証や分離発注などのアドバイスをもらう
全体計画「絶対に譲れない部分」と「コストカットできる部分」を明確にする

内装のグレードを下げる代わりに、お客様の目に触れる店頭とカウンター周りに予算を集中しているケースがあります。限られた予算でも効果的な空間を実現できる方法があります。

機能性を無視したデザイン重視の失敗

見た目は美しいが使いづらい、という失敗例も少なくありません。

スタッフの動線を考慮しなかった事例

カフェを開業したEさんは、おしゃれな空間にこだわるあまり、キッチンからフロアへの動線や、バックヤードの使い勝手を考慮しませんでした。開業後、スタッフの移動が非効率となり、提供スピードが遅くなる問題が発生しました。わずか半年でレイアウト変更工事を余儀なくされました。

カフェ内装では、見た目の美しさと同時に「働きやすさ」「オペレーションの効率性」を考慮することが非常に重要です。また、効率だけでなくお客様の居心地にも配慮した空間設計が求められます。

対策

  • 内装デザイン前に、提供するメニューや想定する客層、回転率を明確にする
  • キッチンからホールへのスタッフ動線を確保する
  • ピーク時の人の流れをシミュレーションする
  • 収納スペースを十分に確保する(不足すると後から大きな問題になります)

実際に、デザイナーとともに店内でメニュー提供の動きをシミュレーションし、最適な動線設計を行いました。その結果、少ない人数でも効率的な運営が可能になりました。

設備の容量不足による失敗

Gさんは、コスト削減のためにエアコンの容量を最小限に抑えました。しかし夏場に客席が満席になると室温が上昇し、快適な環境を維持できませんでした。結果的に追加でエアコンを設置することになり、工事費と合わせて余計なコストがかかることになりました。

対策

設備項目確認ポイント
空調設備最大収容人数と厨房の熱源を考慮した容量設計
電気設備同時使用する機器の最大電力量を計算し余裕を持たせる
給排水設備ピーク時の使用量を想定した配管径の確保
換気設備厨房だけでなく客席の換気も考慮した設計
照明設備省エネと雰囲気づくりのバランスを考慮

専門家のアドバイスを受けて適切な設備容量を確保します。その結果、開業後も快適な環境を維持できています。専門知識が必要な部分は、専門家に相談することをおすすめします。

近年は予測できない暑さが続くこともあり、エアコンの計画はオーバースペックを選ぶぐらいが安心です。

追加工事が発生するケースとその対策

予定外の追加工事は予算オーバーの主な原因です。代表的なケースと対策を見ていきましょう。

厨房設備の変更による追加工事

内装工事の途中でエスプレッソマシンのグレードアップを決断したケースです。その結果、電気容量の増設工事が必要になり、工期も予算も大幅に増加してしまいました。また、設置場所にそのまま置いては使いずらいことも問題として浮かび上がり、レイアウトの調整も必要になってしまいました。

導入する設備や機器は、内装工事前に全て決定しておくことが重要です。特に電気・水道・ガスなど、インフラに関わる変更は大きなコストと時間がかかります。

対策

  • 工事開始前に導入する全ての機器をリストアップし、必要なインフラ(電気容量・給排水・ガス)を確認する
  • 将来的な拡張性も考慮した設計にする
  • 内装業者と設備業者の間で情報共有を徹底する

どのような内装工事でも、事前の計画と準備が最も重要です。失敗事例から学び、慎重に計画を立てることで、予算内での理想的なカフェづくりが可能になります。特に初めてカフェを開業される方は、経験豊富なプロのアドバイスを受けることをおすすめします。

実際のカフェオーナーに聞いた内装費用の実態

カフェの内装費用は資料上の数字だけでは実感が湧きにくいものです。そこで、実際にカフェをオープンさせたオーナー様に取材し、リアルな内装費用の実態をまとめました。これから開業を考えている方の参考になる具体例をご紹介します。

事例1:中華屋跡地に開業したカフェの場合

東京都世田谷区で2023年にオープンした「香乃や」のは、中華料理店の跡地を活用して約15坪のカフェをオープンしました。

中華料理店の厨房跡地は奥まった場所に位置しておりそのまま使うことができませんでした。しかし、床の段差と入口側のスペースをうまく活用することで、入口側にカウンター型の厨房を作ることができました。

項目費用詳細
設計・デザイン費別途店舗デザインの専門家にデザインとコストのバランスを相談
仮設・解体工事19万円既存野壁や扉などの解体
建具工事40万円エントランスの扉やトイレ、バックルームの扉
内装工事費250万円一部工事をDIYで大幅削減
電気・水道工事125万円プロに依頼(ほぼ全て新規、分電盤既存)
ガス設備工事17万円厨房ガス設備のガス配管
空調・換気工事30万円工事のみ(機材は自分で調達)
厨房設備・その他設備別途コーヒーマシン、シンク、製氷機、冷蔵庫等(中古品メイン)
防災設備5万円消防署の事前相談内容に準ずる
家具・照明147万円家具は分離発注、照明は専門家の依頼
現場管理70万円施工会社の現場管理費用
経費105万円施工会社の会社経費
その他15万円看板、装飾品等
合計823万円

事例2:コンパクトカフェの場合

東京都新宿区に2023年オープンした「JHONDEE COFFEE」のオーナー佐藤さんは、元ラーメン屋だった6.9坪のスケルトン物件をDIYも取り入れて理想のカフェを開業しました。

店内のテーブル、椅子は一部中古品でコストを抑え、ベンチなどはほとんどDIYで作成しました。プロに任せたのは店舗全体のデザイン設計と、主要工事のみとし、一部DIYを活用して大幅に内装費を削減しました。

項目費用詳細
設計・デザイン費別途店舗デザインの専門家にデザインとコストのバランスを相談
仮設・解体工事19万円既存野壁や扉などの解体
建具工事29万円エントランスの扉やトイレ、バックルームの扉
内装工事費122万円一部工事をDIYで大幅削減
電気・水道工事66万円プロに依頼(ほぼ全て新規、分電盤既存)
空調・換気工事19万円工事のみ(機材は自分で調達)
厨房設備・その他設備別途コーヒーマシン、シンク、製氷機、冷蔵庫等(中古品メイン)
防災設備17万円消防署の事前相談内容に準ずる
家具・照明23万円家具は中古品、照明は専門家のアイディアで個数と種類を工夫
現場管理60万円施工会社の現場管理費用
経費60万円施工会社の会社経費
その他5万円看板、装飾品等
合計420万円

オーナー様のコメント:「DIYで内装を手がけることで費用を大幅に抑えられましたが、その分工事中の1週間はほぼ毎日工事に費やしました。時間と労力をお金に換算すると、結局は同じくらいかもしれません。

事例3:地方都市コンセプトカフェの場合

栃木県那須市で2025年にオープンした「Hungry Beagles FARM&CAFE」は、シアトルにあるカフェをイメージして作られた19坪のカフェです。オーナーは、シアトルで働いていた頃のお店の雰囲気をデザインに取り入れたいと考えていました。

永く愛される店にするためにも、かけられる予算の範囲で理想やこだわりを実現できるようにしました。特に床材や照明、壁の色やグラフィックなどに工夫をこらしました。

項目費用詳細
設計・デザイン費別途店舗デザイン会社に依頼
仮設・解体工事20万円既存野壁や扉などの解体
建具工事40万円エントランスの扉やトイレ、バックルームの扉
内装工事費250万円一部工事をDIYで大幅削減
電気・水道工事125万円プロに依頼(ほぼ全て新規、分電盤既存)
空調・換気工事30万円工事のみ(エアコン機材は自分で調達)
厨房設備・その他設備別途輸入エスプレッソマシン、製菓設備等
防災設備20万円消防署の事前相談内容に準ずる
家具・照明155万円家具は中古品、照明は専門家のアイディアで個数と種類を工夫
現場管理70万円施工会社の現場管理費用
経費105万円施工会社の会社経費
その他11万円看板、装飾品等
合計826万円

オーナー様のコメント:物件は賃貸だったため、退去時の原状回復費用も考慮し、元々の厨房区画はそのまま使える様な設計にしてもらいました。コンセプトと内装が合致していることが重要で、これからカフェを開業する方には、『誰に』『何を提供したいか』を明確にしてから内装を考えることをお勧めします。」そして、店舗デザインを専門にしている方のアドバイスやアイディアをもらうことはとても重要です。

3事例から見えてくる内装投資の成功パターン

3つの事例を比較すると、成功するカフェの内装投資には以下のような共通点があることがわかります。

  • 物件の前業態の設備位置を活かしたデザイン設計で効率的な投資
  • 部分的な分離発注などコストを抑える取り組み
  • 自分の強みや得意分野を活かした費用削減(DIYなど)
  • 水道・電気工事など安全に関わる部分は必ずプロに依頼
  • お客様の目に触れる部分(テーブル、椅子、照明など)には相応の投資
  • 集客につながる「写真写り」を気にした空間づくり

特に注目すべきは、3事例とも作りたいお店の規模感にあった資金的余裕を持って開業準備を進めたことと、内装投資の効果を客単価や回転率といった経営指標と連動させて考えていたからでしょう。

カフェの内装は単なる費用ではなく、ビジネスの根幹を支える重要な「投資」です。理想のカフェを実現するためには、専門知識を持つデザイナーや施工業者の力を借りることも検討すると良いでしょう。ロベイションのような経験豊富な店舗デザイン会社に相談することで、コスト効率の良い内装プランを立てられます。

規模別・コンセプト別の内装投資額比較

3事例を含め、当社がこれまでサポートしてきた多数のカフェ開業事例から、規模別・コンセプト別の内装投資額の目安をまとめました。

カフェのタイプ小規模
(〜15坪)
中規模
(16〜30坪)
大規模
(31坪〜)
シンプル系(機能重視)400〜600万円800〜1,200万円1,500〜2,500万円
ナチュラル系(木材多用)500〜700万円1,000〜1,400万円1,800〜2,800万円
高級感系(素材こだわり)700〜900万円1,300〜1,800万円2,200〜3,500万円以上
テーマ型(強いコンセプト)600〜900万円1,200〜1,700万円2,000〜3,000万円以上

ただし、これらはあくまで目安であり、地域の相場や物件の状態、工事の内容によって大きく変動します。また、居抜き物件の活用やDIYの導入によってこれより低いコストで実現できるケースもあります。

カフェ内装の投資対効果を考える

カフェの内装は単なる見た目の問題ではなく、ビジネスの成功に直結する重要な投資です。適切に計画された内装は集客力を高め、客単価アップにつながります。一方で、過剰な投資は資金繰りを圧迫する原因にもなります。

ここでは、内装投資を費用対効果の観点から分析し、長期的な経営視点で考えるポイントを解説します。

どこにお金をかけるべきか?客単価アップにつながる内装ポイント

カフェの内装費用を考える際、すべてに均等に予算を配分するのではなく、戦略的に投資先を選ぶことが重要です。お客様の印象や滞在時間、そして客単価に直接影響する要素に優先的に投資しましょう。

顧客の目に触れる主要エリアに投資する

お客様が最も時間を過ごす空間、特に座席エリアや入口周辺には優先的に予算を配分すべきです。快適な座り心地の良い椅子や適切な高さのテーブルは、お客様の滞在時間を延ばし、結果的に注文数増加につながります。特に、席数が限られている小規模カフェでは、一人当たりの客単価を上げることが収益向上の鍵となります。

内装ポイント期待できる効果投資優先度
座席の質・快適性滞在時間増加、追加オーダー促進最優先
照明設計居心地向上、写真映え改善高
テーブル配置・間隔回転率向上、プライバシー確保高
壁面・天井デザインブランドイメージ強化、SNS拡散中〜高
エントランス入店率向上、第一印象形成高
バックヤード設備業務効率化中

効果的なレイアウトと導線設計

スペースの有効活用は、特に家賃の高い都市部では重要です。快適な顧客導線と効率的なスタッフ動線を両立させることで、少ない面積でも最大の効果を発揮できます。これは直接的な内装費の削減にもつながります。

例えば、カウンター席と通常テーブルのバランスを整えたレイアウトにすることで、1人客から複数人グループまで柔軟に対応でき、席稼働率を高められます。また、オープンキッチンにすれば厨房面積を抑えつつ、調理しながらワンオペでサービスを提供できます。

長期的に見た内装投資の回収計画

カフェの内装投資は、一般的に3〜5年かけて回収することを目標に計画すべきです。開業資金全体の中で内装費が占める割合を把握し、無理のない投資回収計画を立てましょう。

投資回収計画の立て方

内装投資の回収を考える際は、以下の計算式が参考になります。

月間投資回収必要額 = 内装総投資額 ÷ 目標回収期間(月数)

例えば、内装に800万円投資し、4年(48ヶ月)で回収する場合:

800万円 ÷ 48ヶ月 = 約16.7万円/月

つまり、毎月16.7万円の利益が内装投資の回収に必要となります。これを踏まえた売上計画を立てることが重要です。

投資回収期間メリットデメリット向いているカフェタイプ
短期(1〜2年)素早い資金回転、経営の柔軟性月々の利益圧迫、質の低下リスクトレンド型、ポップアップ
中期(3〜5年)バランスの取れた投資回収市場変化への対応にやや制限一般的な独立カフェ
長期(5年以上)質の高い内装、ブランド構築資金固定、リスク増大高級店、ブランド志向

投資回収を計画する際は、売上だけでなく利益ベースで考えることが重要です。例えば、客単価800円、原価率30%、その他経費50%のカフェの場合、1人のお客様から得られる利益は約160円となります。月間16.7万円の投資回収には、約1,044人(1日あたり約35人)の来店が必要です。

特に内装費用が高額になる場合は、ロベイションのような専門会社に相談し、投資対効果の高い内装プランを立てることも検討するとよいでしょう。理想のカフェ開業サポートはこちらから

減価償却を考慮した内装計画

会計上、内装費用は一般的に「建物附属設備」として8年間で減価償却します。つまり、税務上は8年間にわたって費用計上できるため、初年度の税負担を軽減できます。この点も考慮に入れた資金計画を立てることで、キャッシュフローの改善につながります。

例えば、800万円の内装費用を定額法で償却する場合、年間100万円の減価償却費が計上できます。これは課税所得を減らす効果があるため、長期的な資金計画においては有利に働きます。

たった一回よりもリピートしてもらえるカフェづくり

カフェビジネスの成功は、一度きりの来店ではなく、リピーターの獲得にかかっています。リピート率が10%上昇すると、カフェの利益は約25〜95%向上するというデータもあります。内装投資もこの観点から考えるべきです。

リピート率を高める内装のポイント

インスタ映えするような派手な内装は初回来店のきっかけになりますが、リピーターを生み出すのはターゲットとなるお客様の満足度です。具体的には以下の要素に注目しましょう。

  • 適切な照明設計(時間帯によって変化する照明も効果的)
  • 快適な座席(長時間滞在しても疲れない椅子)
  • 適切な音響設計(会話がしやすい音環境)
  • WiFiやコンセントの設置(作業利用客向け)
  • 温度・換気の適切な管理(季節を問わず快適な空間)

例えば、シンプルながらも木の温もりを感じる内装と、長時間滞在しても疲れない座席配置と間隔を徹底的に検証して、地元客からの支持も高いカフェを開業しました。また、とあるカフェでは、作業がしやすいテーブル配置と適切な照明で、ノマドワーカーからのリピート率が高いことで知られています。

ターゲット顧客に合わせた内装投資

ターゲットとする顧客層によって、内装への投資配分を変えることも重要です。例えば、

ターゲット層重視すべき内装要素投資のバランス
10代女性写真映え、明るさ、デザイン性装飾・照明 > 座席快適性
ビジネスパーソン静かさ、コンセント、個室感座席快適性・機能性 > 装飾
ファミリー層スペース、安全性、防音スペース確保 > デザイン性
高齢者アクセシビリティ、明るさ、安全性バリアフリー > トレンド性

リピート客を増やすためには、ターゲット層が「自分の居場所」と感じられる空間づくりがカギになります。これはしばしば「サードプレイス」と呼ばれ、家庭や職場に次ぐ「第三の居場所」として機能するカフェは長期的な成功を収めています。

定期的なリニューアル費用も考慮に入れる

カフェビジネスを長期的に成功させるためには、開業時の内装投資だけでなく、定期的なリニューアル費用も計画に入れる必要があります。一般的に、カフェは3〜5年ごとに部分的なリニューアルを行い、7〜10年で大規模なリニューアルを検討するケースが多いです。

リニューアルの種類と費用感

改装には様々なレベルがあり、それぞれ必要となる費用も異なります。

リニューアルの種類頻度の目安費用感(開業時内装費に対する割合)内容例
マイナーチェンジ2〜3年ごと5〜10%消耗した壁紙の一部張替え、小物装飾の更新
部分リニューアル3〜5年ごと20〜30%家具の一部入れ替え、照明更新、消耗した内装部分の改装
大規模リニューアル7〜10年ごと50〜70%レイアウト変更、全面的な内装更新

リニューアル費用は開業後の利益から積み立てておくことが理想的です。月間売上の3〜5%をリニューアル資金として計上しておくと、将来の更新時に資金面での負担が軽減されます。

段階的リニューアルの考え方

全面リニューアルは費用負担が大きいため、多くのカフェでは段階的なリニューアルを採用しています。例えば、

  • 1年目:小物や装飾品の最適化(SNS映えポイントの強化)
  • 3年目:照明設備のアップデート、一部家具の入れ替え
  • 5年目:消耗した壁紙や床材の張り替え、カウンター周りの改装
  • 8年目:レイアウト変更を含む大規模リニューアル

この方法なら、常に新鮮さを保ちながらも、一度に大きな投資をする必要がなくなります。また、顧客の反応を見ながら徐々に改善できるメリットもあります。

18年以上営業を続ける老舗カフェでも、3年ごとの部分リニューアルと7〜8年ごとの大規模リニューアルで常に鮮度を保ち、長期的な顧客支持を獲得しています。

リニューアル時のビジネス継続計画

リニューアル工事中は営業停止による機会損失が発生します。この点も含めた計画が必要です。

  • 工事期間中の売上損失の計算(月商×工事日数÷営業日数)
  • 段階的工事による営業継続の可能性検討
  • 閑散期に工事を行うなどの工夫
  • リニューアルオープンキャンペーンによる集客計画

例えば、月商300万円のカフェが10日間の工事で休業する場合、約100万円の機会損失となります。これも含めたリニューアル予算を検討する必要があります。

リニューアルは単なる費用ではなく、ビジネス継続のための投資と考えましょう。適切なタイミングで効果的なリニューアルを行うことで、カフェの寿命を大幅に延ばし、長期的な収益性を高めることができます。

カフェの内装で不安が多いなら、Lovationへご相談ください

カフェ開業における内装は、お店の印象を決める重要な要素であると同時に、最も資金がかかる部分でもあります。コンセプトの具体化から予算配分、業者選定まで、多くのオーナー様が頭を悩ませるポイントです。そんな不安や疑問を解消するために、Lovation(ロベイション)では豊富な実績を持つプロフェッショナルが、あなたのカフェ開業をトータルサポートいたします。

漠然としたイメージから理想のカフェ開業をサポート

「こんな雰囲気のカフェを作りたい」という漠然としたイメージだけでも大丈夫です。Lovationではカフェ開業の経験豊富なデザイナーとコンサルタントが、あなたの想いをヒアリングしながら、具体的な形に落とし込んでいきます。

初回のカウンセリングでは、以下のようなポイントについて丁寧にお聞きします。

  • 提供したいメニューや価格帯
  • ターゲットとなるお客様層
  • 大切にしたいカフェの世界観やコンセプト
  • 参考にしたい店舗やインテリア
  • 予算の目安と開業までのスケジュール

これらの情報をもとに、オーナーの理想とするカフェ像を明確化し、実現可能な形での提案を行います。曖昧だった構想が徐々に具体的なイメージへと変わっていく過程は、多くのオーナー様から高い評価をいただいています。

また、物件選びの段階からサポートすることも可能です。立地条件や物件の特性を活かした内装プランをご提案し、後々のトラブルや追加コストを未然に防ぎます。

費用の不安を軽減するために資金計画から共に並走

カフェ開業において、多くのオーナー様が直面するのが費用とデザインのバランスです。Lovationでは、内装デザインだけでなく、現実的な資金計画から一緒に考えます。

サポート内容詳細
詳細な見積り作成曖昧な部分を残さず、追加費用が発生しにくい精度の高い見積りを提示
予算に合わせたプラン調整無理なコストカットではなく、効果的な予算配分の提案
優先順位の明確化「今すぐ必要な設備」と「後から追加できるもの」の仕分け
資金調達アドバイス融資や助成金など、活用可能な資金調達の専門家をご紹介

特に初めてカフェを開業される方には、内装費用だけでなく、開業までの全体的な資金計画のアドバイスも行っています。内装工事の途中で資金が底をつくというリスクを避け、余裕を持った開業を実現するためのサポートです。

「こだわりたいポイントにはしっかり投資し、それ以外は合理的に」というメリハリのある予算配分により、限りある資金の中でも最大限の魅力を引き出したカフェ空間を創出します。

段階的な内装投資プランの提案

Lovationでは、将来的な拡張や改装を見据えた段階的な内装プランもご提案しています。例えば:

  • 最初は小規模でスタートし、軌道に乗ったら拡張できる設計
  • 基本的な内装は先行投資し、装飾や家具は段階的に充実させる方法
  • 季節ごとに一部エリアを模様替えできる柔軟な設計

これにより初期投資を抑えつつ、ビジネスの成長に合わせて店舗も進化させていくことが可能です。

あなたの想いを反映した魅力的な内装デザイン

Lovationのデザインチームは、単にトレンドや見栄えだけを追求するのではなく、お客様の想いやこだわりを最大限に反映したデザインを心がけています。

私たちの内装デザインの特徴は以下の通りです。

オーナーの個性を活かしたオリジナリティ

同じようなカフェが増える中、あなただけの物語を持ったカフェづくりをサポートします。オーナー様の人生経験や価値観、趣味などから独自の要素を見つけ出し、他店との差別化を図ります。あなただけの物語を空間に織り込みます。

機能性とデザイン性の両立

美しいだけでなく、実用的であることも重要です。スタッフの動線や作業効率、ターゲットとなるお客様の居心地の良さを考慮した設計を行います。特に、レイアウト設計は、サービスの質や満足度を高める事に直結するため、細部まで検討します。

また、清掃のしやすさや設備のメンテナンス性なども考慮し、長期的に使いやすい空間設計を行います。美しさと使いやすさを両立させることで、オープン後の運営もスムーズに進められます。

お客様の行動心理を考慮した空間づくり

お客様が何を求めてカフェに来店するのか、どのような体験を期待しているのかを分析し、それに応える店舗デザインを行います。例えば、

  • 長居したくなる居心地の良い座席配置
  • 視覚からの情報を抑える視覚制限
  • SNS投稿を想定したブランドイメージのデザイン
  • リピートを促す顧客志向のデザイン計画

こうした工夫により、SNSでの口コミ拡散や顧客満足度の向上につながる空間を創出します。

実績に基づいた現実的なアドバイス

Lovationでは、これまで数多くの店舗開業をサポートしてきた経験から、「実際に運営してみて初めて分かる」ような細かな点についてもアドバイスしています。

例えば、「この素材は見た目は良いが、コーヒーがこぼれると染みになりやすい」「この照明だと写真映えは良いが、長時間の作業には向かない」など、実用面での注意点もお伝えします。

理想を追求しつつも現実的な選択ができるよう、豊富な経験に基づいたアドバイスを提供しています。

カフェの内装に関するお悩みは、ぜひLovationにお気軽にご相談ください。初回のカウンセリングは無料で承っております。経験豊富なプロフェッショナルが、あなたの理想のカフェ実現に向けて全力でサポートいたします。

内装の不安や悩みが多い場合は、ロベイションのような専門的な知識と経験を持つ会社に相談することで、理想のカフェづくりをスムーズに進めることができます。

まとめ

この記事の要点をまとめます。カフェの内装費用は、規模や物件タイプによって大きく変動し、小規模カフェで200〜400万円、中規模で400〜800万円、大規模で800万円以上が目安となります。内装費用を抑えるには、居抜き物件の活用やDIYの併用、中古設備の導入も視野に入れましょう。内装デザインへの投資は客単価や来店頻度に直結するため、厨房設備や客席空間など、顧客体験を高める部分に重点的に投資することがとても重要です。

以下が失敗しないカフェ内装の鍵となるポイントです。

  • 開業前に予備費を確保しておく
  • デザイン性と機能性のバランスを重視する
  • 将来のリニューアル費用も想定する
  • コンセプトに合った内装で差別化を図る

カフェ内装に関して不安や迷いがある場合は、専門家のサポートを受けることで、想定外の追加費用や機能的な問題を未然に防ぐことができます。

ターゲット客層の好みや行動パターンを考慮した空間づくりが、長期的な経営安定につながります。あなただけの魅力的なカフェ空間の実現に向けて、この記事が一助となれば幸いです。

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