店舗物件探しでの課題と解決方法
自分のお店を開きたい!そう思った時に物件探しはお店づくりの初期段階でとても重要なステップです。しかし、多くの人が直面している一般的な課題があります。
それは、物件が見つからない…(物件を決められない)ことです。
一般的なポータルサイトで条件を入力し、物件を探すことまでは簡単です。しかし、希望する条件に合った物件が見つからないのです。
もしくは、不動産会社に出店予定のお店の業種や希望条件を伝えて、何件か良さそうな情報を紹介してもらうかもしれません。そして、なんとなく良さそうな物件の内見に行ってみるものの、「何を基準に判断したら良いの?」と、自分では良い物件なのか避けた方がいい物件なのか判断できないといった悩みを抱える人に沢山お会いしました。
仕事が終わって家に帰ると、「このままでは理想のお店を開くこと自体無理なんじゃないか?」と感じ始めてしまいます。
そして、その悩みは寝る時も続きます。
このままいい物件が見つからなければ…
自分のお店を開く事もできない…
ベッドの中で不安に襲われます。仕事で疲れているはずなのに、不安が大きくてなかなか寝付けない。
そんな日が続くと、お店を開くことへのモチベーションも下がってやる気もなくなります。そして、自分のお店を開こうと思っていた頃よりもやる気を維持できなくなってしまいます。
毎日、少しずつ条件を緩めてみても、高額な物件ばかりが表示され、思っていたような物件が見つからない…
この様な状況は、駅近などの条件の良い物件を探している人によく見受けられます。また、築年数の新しい綺麗な物件を探している傾向の人にも当てはまります。
しかし、あなたに合った物件の特徴は、必ずしも好立地な条件だけではありません。実際のところ、私は多くのお店づくりをサポートする中で同じ状況に陥っている人に沢山お会いしてきました。
つまり、あなただけではないのです。
料理コンテストで優勝した人でも、有名店で働いてきた人でも、美容室1つを任されていた人でも、多くの人の前で講師として働いてきたヘッドスパの先生でも、あなたと同じ経験をしています。
でも、安心してください。
それでは、僕がお店づくりをサポートする中で実際に取り組んでいる、「適した物件探し・適した物件選び」について解説します。少し長くなってしまい申し訳ございません。最後まで読んでいただくことで、あなたの前に新しい選択肢が生まれることを願っています。
お店のこだわりと顧客に適した物件を探すことが重要
たとえ駅から少し離れた住宅街であっても、お店のコンセプトやターゲット顧客に適した場所であれば、成功の可能性が高まります。そのために必要なことはとてもシンプルです。
あなたが頭の中で考えているお店の構想を具体化して固めることです。
少し表現を変えると…
誰かに言葉でやりたい事を伝えようにも伝わりずらい抽象的な構想を、誰にでも理解してもらえう様な状態まで具体化することです。
構想を具体化することで物件探しの視野は確実に広がります。
例えば、立地条件よりもお店の雰囲気やコンセプトが重視される場合、駅から少し離れた住宅街や商店街に目を向けてみます。そこには、静かで落ち着いた雰囲気や地域の人々とのコミュニティがあり、お店のコンセプトに合った素敵な場所が見つかるかもしれません。
駅近物件ではないので、家賃も安く広さも確保しやすいかもしれません。
「そんな上手い話があります?」
そう思いますよね。
はい。その通りです。
立地条件が劣る場合は、そもそもお店の前を通る人が少ないのでお店の事を知ってもらう機会が駅前物件より劣ります。
この様な物件の場合、問題になるのは『認知』についてです。
お客さんになりうる人にどれだけ認知してもら得るのかがポイントになります。しかし、お店の前を歩く不特定多数の人達がターゲットとなるお客様なのでしょうか?
少し想像してみてください。
あなたのお店は、お店の前を歩く不特定多数の人にむけたサービスを提供しているでしょうか?
もし、そうである場合は、人通りがお店の運営に必ず必要な要素になりますのでここから先は読む必要はありません。
ただ、SNSやホームページなどからお店のこだわりや雰囲気に魅力を感じてくれた人を集客したいと考えているのであればここから先を読み続けてください。
物件探しでの課題を解決するためには、物件の立地条件だけでなく、お店のターゲットとなるお客さんや、お店のこだわりや雰囲気(コンセプト)に適した物件を見つけることがとても重要です。自分のお店の構想を具体化し、頭の中で描いている理想のお店を実現するために、物件探しに臨むことが成功の第一歩です。
私が無料で開催しているお店づくりの無料相談でも、「構想を固める」ことについて詳しくお話ししています。気になる方は無料なので参加してみてください。
毎月ご対応できる無料相談の人数には限りがございます。ご興味をお持ちの方は、お早めにお問い合わせください。
物件情報を集める正しい方法
物件探しを成功させるためには、正確かつ効果的な情報収集が欠かせません。情報収集においては、ただ情報を集めることが重要ではなく、適切な情報を収集することがポイントです。
ここでは、物件探しのための正しい情報収集方法について詳細に解説します。一般サイトや専門サイト、居抜き情報など、さまざまな情報源を効果的に活用する方法を提供します。
まず、情報収集を開始する前に、あらかじめ物件を探すための条件と世界観を明確にすることが重要です。条件を明確にすることで、不動産会社の担当者に対してより具体的な要望を伝えることができます。また、世界観を理解してもらう事で条件から少し離れていてもお店のコンセプトに合いそうな物件情報を紹介してくれます。
これにより、幅広い物件情報を提供してもらうことができます。
例えば、特定の業種に特化した物件を探している場合、業種に絞った条件を提示することで、検索結果が絞り込まれます。それだけではなく、その業界でもどこに立ち位置(ポジション)を取るかを決めることより適切な物件を探すことができます。
また、大家さんの設備に対する不安を解消する方法を的確に提示することで、店舗不可の物件でも交渉の余地を広げることができるかもしれません。
私たちは、これまで倉庫として続く空き家物件に飲食店の出店を交渉し、魅力てきなお店を開いた事例がございます。
他にも、事務所物件での募集をしていたビルの管理会社様に、美容室の出店をご相談してお店づくりを進めた事例もございます。
ただし注意点があります。物件情報を提供する会社の中には、掲載されている物件がすでに募集終了しているにも関わらずそのまま情報を載せ続けている会社もあります。その様な場合があることにも注意が必要です。特に店舗専門の情報を扱う会社では、動きの早い居抜き情報を削除が追いつかないまま掲載されているケースもあります。そのため、情報収集の際には、信頼性の高い情報源を選択し、注意深く情報を確認することが重要です。
正しい情報収集を行うことで、物件探しの効率を高め、より適切な物件を見つけることができます。情報収集の際には、条件の明確化や情報源の信頼性を考慮しながら、効果的に情報を収集してください。
物件情報の精査と評価
収集した情報をどのように精査し、評価するかについて具体的な手法をご紹介します。物件の条件や立地、価格などを適切に評価するポイントを紹介し、失敗を避けるためのヒントになれば幸いです。
失敗を避けるヒントは、物件情報の段階で多くのことを把握することです。
内見に行かなくても、物件の良し悪しは物件情報から知ることもできます。資料や不動産会社へのヒアリングを通して、いい点も悪い点も含めて想定しながら物件を選ぶことがポイントです。
物件情報に記載されている条件や設備、立地条件などをしっかりと精査し、自分のお店のニーズやコンセプトに合致しているかどうかを評価します。特に、お店づくりの成功に欠かせない建物の構造・形・設備位置・窓の配置については、物件情報の中から事前に確認しましょう。(建築図面をいただくことで確認することもできます)
また、不動産会社への事前のヒアリングも重要です。
不動産会社の担当者は、地域の物件情報や市場動向について豊富な知識を持っています。そのため、彼らとのコミュニケーションを通じて、より詳細な情報や現地の状況を把握することができます。
ただし、立地がいいのに撤退が続いている物件の場合は注意が必要です。必ず何か問題があるということを頭に入れておく必要があります。上階からの水漏れや、雨漏り、騒音問題、大家さんとのトラブルなど、改善できない何かが理由かもしれません。なぜ撤退が相次いでいるのか、その原因を調査し、リスクを評価することが重要です。
最後に、不動産会社を選ぶ際にも注意が必要です。
大家さん側に立つ不動産会社は、出店者側の交渉が通りにくいケースがあります。そのため、物件情報を掲載している会社が仲介であれば、自らの要望をしっかりと伝え、条件を交渉してもらうことが重要です。仲介業者を通じて交渉を行うことで、よりスムーズに、より良い条件で入居を決めることができます。
このように、情報の精査と評価を通じて、物件探しの失敗を避けるためのヒントを参考にしてください。物件情報の分析や不動産会社とのコミュニケーションを通じて、自らのお店の成功に繋がる物件を見つけることができます。
効果的な企画書の作成手法
課題を克服し、理想の物件を見つけるために必要な企画書の作成手法を紹介します。企画書に含めるべき重要な要素や、効果的な表現方法について具体的な例を挙げながら解説します。
まず、効果的な企画書の使い方ですが、物件探しを協力してくれる不動産会社や専門家に提供することが重要です。
不動産会社に対して、明確な要望や条件を伝えることで、より効率的に適切な物件情報を得ることができます。また、許容範囲やエリアの拡大によって、理想に近い物件が見つかる可能性もあります。そのため、柔軟な条件設定を心掛けることが重要です。
次に、企画書には思い描いていることを明確にし、言葉にする必要があります。企画書は、あなたの頭の中の構想を具体化し、固めるためのツールです。そのため、構想を漠然としたままでは企画書を作成することは難しいです。具体的なイメージやコンセプトを明確にし、それを企画書に反映させることで、不動産会社やオーナーとのコミュニケーションがスムーズに進みます。
企画書には、以下のような要素が含まれることが一般的です。
- お店のコンセプトやビジョンの説明
- ターゲットとなるお客様や競合の分析
- お店の特徴や魅力の紹介
- エリア特性
- 予算や資金計画
- お店のレイアウトや内装デザインの提案
- 事業計画や収益見込みの解説
これらの要素を具体的に記述し、グラフや図表を活用して視覚的に表現することで、企画書の説得力を高めることができます。企画書をしっかりと作成し、理想の物件を見つけるための道を切り拓きましょう。
私たちはこの企画書のことを『開業プラン』と読んでいます。開業プランを一人で固めることが難しいと感じる方は、無料相談にお申し込みください。『開業プランのフォーマット』なども提供しています。
物件探しプロセスの効率化と失敗の回避
物件探しのプロセスを効率化し、失敗を回避するための方法について解説します。成功事例や注意すべきポイントを挙げながら、読者が課題を克服し、成功を収めるためのヒントになれば嬉しい限りです。
物件選びの失敗を避けるためには、構想を固めることから始めましょう。
自分のお店のビジョンやコンセプトを明確にし、それを具体的な形にして言葉にできることが重要です。そして、その構想を企画書として共有できる形にすることが理想です。
企画書には、お店のコンセプトやターゲット層、サービス内容、ビジネスモデルなどが明確に記載されていることが重要です。これにより、不動産会社やオーナーとのコミュニケーションがスムーズに行われ、適切な物件を見つけることができます。
また、注意すべきポイントは、構想を固める時にターゲット層の視点で作れているかが重要です。なぜなら、お店やサービスに価値を感じるのはお客さんであり、そのお客さんにわざわざお店まで来てもらうことを考えると、企画書の起点はお客さんであるべきだからです。お客さんのニーズや要望を考慮し、それに応える形でお店のコンセプトやサービス内容を設計することが重要です。
成功事例を参考にしながら、自らのお店のコンセプトやビジョンを明確にし、それを具体的な形にすることで、物件探しのプロセスを効率化し、失敗を回避することができます。しっかりと構想を固め、ターゲット層の視点を意識した企画書を作成し、成功への道を歩んでください。
まとめ
物件探しは、新しいお店を立ち上げる上で重要なステップですが、多くの課題や困難があります。しかし、これらの課題を克服し、成功するためには、適切な情報収集や効果的な企画書の作成、構想の具体化が不可欠です。また、失敗を避けるためには、常にターゲットとなるお客さんの視点を意識し、ターゲット層に価値を提供することが重要です。これらのノウハウを参考にしながら物件探しに取り組んでみてください。
私たちは、クライアントの構想を深掘りして、理想のお店づくりを現実します。ロベイション式 『多くの人から愛され、永く続くお店をつくる』について知りたい方は無料相談をお申し込みください。
価値あるお店づくりを目標にした、ロベイション式店舗デザインにおいては、物件探しや企画書作成などのプロセスからお店づくりをお手伝いしています。価値があると思われるお店をクライアントの構想を中心に考え、お店を設計デザインしています。
もし、さらに詳細な情報やアドバイスを得たい方は、ぜひ私たちの「無料相談」に参加してみてください。
全国どこでも大丈夫です。
あなたのお話をお聞かせください。
- 初回のご相談は完全無料です。オンラインで開催するので交通費などもいただきません。
- 新規出店だけでなく改装やリブランドのデザイン実績もございます。
- 個人法人、大小の規模を問わず日本全国のオーナー様をお手伝いしています。
- 最近の事例では東京都内の主要都市だけでなく長野の飲食店の方、岐阜のカフェの方、茨城県の美容室の方、盛岡の飲食店の方などのサポートもしております。
- やりたい事はあるものの、お客さんに受け入れてもらえるのか悩む方には、デザインのサポートだけでなくターゲット層の顧客について分析する支援や、他のお店に埋もれないための価値づくりなどの支援もございます。
- 業種を問わず地方での店舗デザインの実績もございます。エリアにとらわれず、多くの人から愛され永く続くお店を本気でつくりたい人をサポートいたします。
お電話でのご相談・お問合せはこちらから
受付時間10:00〜18:00(土日・祝日を除く)
コメントを投稿するにはログインしてください。