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エステサロンの内装デザインはサービスの一部!集客に活かすには?

女性がエステサロンに通う目的は、きれいになることだけではありません。非日常的な時間と空間を味わうことも大きな目的です。そのため、エステサロンは来店する女性が心から満足し、長時間すごしたいと思えるような内装を施す必要があります。

非日常的な空間を演出するにはどうしても費用がかかるものです。しかし、開業後の経営を考えれば内装の費用はできるだけ抑えたほうがいいでしょう。エステサロンの開業を考えている人は、この狭間で悩むことが少なくないはずです。この悩みを解決するため、費用を抑えながらお客様が満足できる内装を実現するためのポイントをまとめます。

目次

1.エステサロンの内装デザインは重要なサービスの一部!

流行っているエステサロンの多くに共通する点は、内装がおしゃれであることです。ゴージャスさを追求する内装もあれば、オーガニックな雰囲気を前面に出す内装もあります。どのようなスタイルにしても、その内装で特定の顧客層を惹きつけられる魅力を持っていることが多いのです。この段落では魅力的な内装によってお客様に選ばれるサロンとなるためのポイントを説明します。

1-1.エステサロンで内装が大切な理由

エステサロンの魅力を大別すると、ソフトとハードの2通りに分かれます。ソフトは施術のクオリティや接客のレベル、コストパフォーマンスの良さやプランの豊富さなどです。ハードはおしゃれな空間デザイン、最先端の設備などを指します。この両者のうち、多くのサロンが力を入れているのはソフト面の改善です。一方、ハード面は開業当初で大部分が決まってしまうこともあり、継続的に大きな改善がされることは少なくなっています。

ソフト面の改善するのは確かに重要なことです。しかし、ハード面のレベルが低いサロンではお客様の心をつかむのは難しいでしょう。その理由を解説します。

1-2.ワンランク上を求める女性がターゲットである

エステサロンが女性をきれいにすることは当たり前です。これは飲食店がお客様の空腹を満たすのが当たり前ということと似ています。多くの飲食店は空腹を満たすためでなく「美味しい料理を提供する」「大事な人との楽しい時間を提供する」などを目的としています。

エステサロンも女性を綺麗にするだけでなく「特別な時間」を提供しなければいけません。エステサロンに通う女性は、ワンランク上の世界を求める気持ちが人一倍強いものです。その期待に応えるために、女性の感性を刺激できる美しい空間、リラックスできる心地いい空間を実現する必要があります。

1-3.客層の固定化、他店との差別化で集客率につながる

エステサロンを開業する時、ほぼすべてのオーナーがターゲットの客層を考えるでしょう。エステ業界でも客層ごとに好まれるデザインがあります。そのデザインに合わせることで、自サロンがターゲットとしている客層に効果的にアピールできるのです。

多くのお客様は、紙媒体の広告やインターネットでサロンを探します。このときに、お客様が特によく見るのは店舗のデザインです。自分が求めているサロンかどうかを、まず店舗のデザインで判断するのです。ターゲットの好みにマッチしたデザインなら、広告を見たお客様が来店してくれる確率も高くなるでしょう。好みにマッチしている以上、そのままリピーターになる確率も高くなります。こうして特定の客層が集まれば、それがそのまま他店との差別化につながります。

2.エステサロンの内装デザインのポイント

どんな業種の店舗で開業する時も、その業種独特の注意点があります。それはエステサロンでも共通です。この段落では内装費用の相場や設計の依頼で確認すべき点、居抜き物件を利用するときの注意点など、エステサロンならではのポイントを説明します。

2-1.清潔感

エステサロンが清潔というのは当たり前のようですが、意外と難しいものです。特に人気店ほどひっきりなしにお客様が訪れ、スタッフは施術や接客に追われてしまいます。その合間に清掃も丁寧にするにはスタッフを多めに雇うことが必要です。しかし、サロンの人気が出たからと言って、すぐにスタッフを増やすことはできません。

この悩みを解決する方法のひとつは、汚れが目立たない内装にすることです。たとえば、床の色は白ではなく黒かダークグレー、あるいはダークブラウンなどの濃い色にします。そうすれば汚れが目立たないからです。さらに何らかのランダムな模様がついていれば、小さいゴミや汚れもその模様に紛れて見えにくくなります。どれだけ忙しくてもきれいに見えるサロンには、このような工夫をしている所が多いのです。

もちろん、いくら汚れが目立たない内装でも清掃を怠っていいわけではありません。あくまで微量のゴミや汚れを目立たなくするための方法であり、清掃は小まめかつ丁寧にする必要があります。清潔に見せる努力も大事ですが、実際に清潔であることが何よりも大事だからです。

内装によっては、さらに清掃の負担を軽減する方法もあります。複雑な構造できるだけ少なくし、掃除をしやすいデザインにすることです。やりすぎると味気のない空間になってしまうため、インテリア全体とのバランスを考えましょう。シンプルさを活かしたデザインをうまく考えれば、複雑なデザインよりも逆に美しくなります。

2-2.非日常感

非日常感もエステサロンの内装の重要なポイントです。肌質や髪質の改善だけが目的なら、女性は必ずしもエステサロンに通う必要はありません。サロンで使われる高級なケア用品を自分で買い、自宅でセルフケアをすればいいからです。そのほうが費用も断然安くなります。それでも多くの女性がわざわざ高いお金を払ってエステサロンに通うのは、非日常感が欲しいからです。「別世界のような空間でリラックスしたい」「ゴージャスなサロンに通える特別な自分を感じたい」などの気持ちをサロンに通う女性の多くが持っています。エステサロンの内装は、女性のこうした気持ちを満たすデザインにすると良いでしょう。

2-3.リラックス感

何かと疲れることが多い現代女性にとって、リラックスできることは非常に重要です。エステサロンに通う女性の中にも、美容よりリラックスすることをメインの目的としている人がしばしば見られます。女性がリラックスできる空間をつくるためには、科学的なテクニックを取り入れるのが有効です。

たとえば、照明は間接照明をメインにします。一般の蛍光灯のように直接部屋全体を照らすのは直接照明です。直接照明は文字通り直接目に光が入るため、お客様がリラックスしにくくなります。一方の間接照明は、あえて壁や天井などに光をぶつけて間接的にほんのりと部屋を照らすものです。光が目に入らなくて疲れないだけではなく、空間のあちこちを照らして芸術的な演出をすることもできます。

直接照明は必ずしも悪いものではありません。昔の裸電球のように明るさを落とした白熱灯なら、間接照明とは違った味わいを出すことができます。特に裸電球を長いひもで下におろすインテリアは、高級なダイニングバーなどでよく見られます。

壁の色も重要です。たとえば、ベージュは人間が特に落ち着きやすい壁の色とされています。一般の住宅でも多く採用されますし、エステサロンでもベージュの壁はよく見られるものです。現代では病院でも導入されるようになりました。以前の病院の壁は白が普通でした。しかし、現代では「自宅など普通の環境に近い色のほうが患者の安心感が高まりやすい」などの理由で壁をベージュにする病院が増えています。

ただ、エステサロンの壁の色でベージュがいいとは限りません。日常的な色はリラックスできるメリットがありますが、非日常感は失われやすいからです。音楽やスポーツのイベントが典型ですが、非日常感とリラックス感は相反する部分もあります。成功するエステサロンの多くは「非日常感があるのにリラックスできる」という、絶妙のバランスを実現しているものです。具体的には「樹木や岩石などの自然物を効果的に取り入れる」などの方法で実現しています。

どのような方法にしても、共通しているのは科学的にお客様の潜在意識に働きかけることです。照明の色や角度、壁紙の色や素材など内装のすべての部分で、お客様が無意識のうちにリラックスできるような空間を目指しましょう。

2-4.プライベート感

エステサロンではプライベート感も重要になります。お客様に対して、他のお客様の存在を意識させないということです。特別で非日常的な空間に他のお客様の声が聞こえてきたら、雰囲気が台無しになってしまいます。特にお会計の時の値段が聞こえると、多くのお客様がつい自分と比較してしまうものです。くれぐれもこのような声が聞こえないように内装をデザインしましょう。店舗が小さければ、声が聞こえることは仕方がないこともあります。その場合は声が聞こえる範囲にはお客様を同時に入れないなど、予約の面で配慮しましょう。

プライベート感はお客様が気持ちよくなるためにも必要ですが、悩みを解決するためにも必要なものです。特に体型や肌の劣化に関する悩みは、他のお客様には聞かれたくないものでしょう。たとえば、年配のお客様なら「こんな悩みを隣の部屋の若い女の子に聞かれたら恥ずかしい」と思うこともあるはずです。逆に若いお客様が「この歳でこんな体型の悩みがあるなんて恥ずかしい」と思うこともあるでしょう。

お客様がこれらの悩みをエステティシャンに相談しやすくするためにも、プライベート感が重要になるのです。他のお客様に一切聞かれないとわかっていれば、お客様も安心して悩みを打ち明けてくれるでしょう。これは精神的なつながりとしてもいいものですし、お客様が熱烈なリピーターになってくれるというビジネス的なメリットもあります。このメリットを考えれば、内装費用を少し増やしてでもプライベート感を高める価値はあるでしょう。

2-5.コンセプトとデザインの一致

サロンのコンセプトとデザインが一致していることも、内装の重要なポイントです。コンセプトとデザインが一致していないエステサロンは意外に多くあります。たとえばBGMでは、バリ島風のインテリアのサロンでJ-POPやクラシックが流れているなどのケースです。インテリアをバリ島風にするなら、音楽もエスニックなものにするべきでしょう。

非日常的な空間をうたいながら、エントランスの中の時計や書類、文房具などが見えてしまっているサロンもよくあります。これらの道具は必要なものですが、見えないようにうまく隠さなければいけません。あるいは見えてもいいようにサロンのデザインと一致したアイテムを選ぶべきでしょう。

サロンのコンセプトは、お客様が来店してから帰るまでに通るすべての場所で貫かれている必要があります。エントランスや廊下、施術室やトイレなどすべての空間でコンセプトが徹底されていれば、お客様の満足度もより高くなるでしょう。

3.ここがポイント!エステサロンの内装デザイン計画段階での注意点

どんな業種の店舗で開業するときも、その業種独特の注意点があります。それはエステサロンでも共通です。この段落では内装費用の相場や設計の依頼で確認すべき点、居抜き物件を利用するときの注意点など、エステサロンならではのポイントを説明します。

3-1.運転資金を確保したうえでの内装費用確保

エステサロンを開業する人は、もともと美しいもの全般に興味を持っていることが多いものです。インテリアへのこだわりも強いため、サロンの内装でもしばしば費用をかけすぎてしまうことがあります。美しいデザインをするのはいいことですが、サロンの運営を安定して続けることは何より重要です。そのための運転資金を十分に確保し、余剰資金の範囲で内装を手がけるようにしましょう。

3-2.エステサロン設計デザイン経験のある業者への設計依頼

店舗内装の設計業者は多く存在します。しかし、その中でエステサロンの設計経験がある業者となると数は絞られます。エステサロンのデザインは設備や什器に関する豊富な知識はもちろん、芸術的なセンスも問われる難しい仕事です。そのため、経験のない設計業者ではデザインが難航する可能性が高いと言えます。設計業者に依頼する段階で、エステサロンの設計経験があるかどうか必ず確認するようにしましょう。

3-3.居抜き物件での内装デザインの注意点

エステサロンの開業では居抜き物件を活用する方法もあります。居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備などが残っている物件のことです。以前エステサロンだった物件なら設備をそのまま使えます。そのため、開業の初期費用が大幅に安くなるのがメリットです。

注意点のひとつは、その立地がエステサロンにふさわしいかという点です。前のエステサロンが失敗したということは、その立地はエステサロンに適していない可能性があります。あるいは、すべての商売に向いていない可能性もあるでしょう。

立地条件を調べて問題がなければ、次に注意することは「前の店との違いを明確にする」ことです。以前潰れたサロンと同じことをしていれば、やはり潰れる可能性が高いでしょう。そのため、前のサロンとコンセプトを変えることは当然です。

しかし、居抜き物件だと前のサロンと違うコンセプトにすることが、やや難しくなるのです。前の店舗の設計を半ば引き継ぐわけですから、その設計の範囲で実現できるコンセプトを考えなくてはいけません。開業費用が安くなる分だけ、完全に自分の自由に店舗をつくることは難しいのです。このような制限の中でもお客様に求められるコンセプトを実現できる人なら、居抜き物件の活用には大きなメリットがあります。

4.エステサロンには予算をかけたい内装費用!相場はどれくらい?

エステサロンの開業では初期投資をできるだけ抑えることも大事です。しかし、もともとエステサロンは豪華さや非日常感を売りにする場所です。内装にはできるだけ多くの費用をかけたいと思う人も多いでしょう。このバランスを取るための知識として、内装費用の相場や費用を安く抑える方法を紹介します。

4-1.エステサロン内装費用相場について

エステサロンの内装費用は、最低レベルでも坪単価10万円代が相場です。高級感のある内装や凝ったデザインにすると、坪単価30万円~40万円程度となります。エステサロンの平均的な面積は38坪前後のため、単純に計算すると安い場合でも400万円前後、高い場合は1,500万円前後の費用がかかります。

4-2.内装費用を確保するための工夫

開業当初はほとんどのオーナーが潤沢な資金を持っていません。いかに内装のクオリティを維持しつつ費用を抑えるかが、サロン開業のポイントのひとつと言ってもいいでしょう。ここではサロンの内装費用を抑えるための工夫についてまとめます。

4-3.レンタル設備を活用

エステサロンの施術機器は高価なものが多くあります。しかし、高価な施術機器は必ずしも購入する必要はありません。エステの施術機器は技術の進化とともにどんどん古くなっていくからです。無理に購入しても数年後に古くなってしまうなら意味はありません。レンタルできる機器ならレンタルから始めるのもひとつの選択肢でしょう。

4-4.費用のメリハリをつける

エステサロンの内装で費用をかける必要がある部分は、お客様の目につく部分です。予算がないときには、それ以外の部分はできるだけ安く抑えたほうがいいでしょう。たとえば、スタッフが休憩や着替えに使うバックヤードについては、清潔感さえあればシンプルなものでかまいません。これらの部分もおしゃれにできたら理想ですが、店舗の経営が軌道に乗ってからでも十分でしょう。

4-5.清潔感を重視する

どうしても内装に高い費用をかけられないという時も、清潔感だけは欠かさないようにしましょう。清潔感があるサロンでいい施術や接客ができていれば、お客様の支持は十分得られるものです。清潔感のあるデザインにするだけでなく、清掃のしやすさや汚れの目立ちにくさにも配慮しましょう。

4-6.小さな店舗も検討する

内装も含めて、そもそも店舗自体に費用をかけられない場合もあるでしょう。この場合は思い切り小さい物件を選ぶ、自宅で始めるなどの選択肢もあります。小さい店舗なら地代家賃が安いだけでなく、光熱費や設備投資の費用などすべてのコストが小さくなります。アットホームな雰囲気や隠れ家的な魅力を前面に出せば、小さいサロンでも成功する可能性は高いでしょう。

5.頼れる業者を選びたい!エステサロン開業で内装デザイン設計と施工会社を選ぶポイントは?

エステサロンでもその他の業種でも、店舗の内装は一般人にはわからないことが多くあります。それだけに、信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。ここではエステサロンの内装の設計会社と施工会社の選び方をまとめます。

5-1.発注の仕方2種類

エステサロンの内装の仕事は、設計と施工に分かれます。設計はデザイン、施工は実際の工事です。この両方をひとつの業者が手がけるパターンを設計施工と言います。設計と施工をそれぞれ別の業者が手がけるパターンは分離発注です。この2つの発注方法について、それぞれのメリットとデメリットを説明します。

5-1-1.設計施工のメリット、デメリットについて

設計施工のメリットは、設計から工事までの流れがスムーズになることです。設計をしたデザイナーが現場に立ち、作業員も設計のコンセプトを理解しているケースが多く見られます。このため、内装の完成後の姿も設計時のイメージ通りになりやすいのがメリットです。

反面、設計も施工もひとつの業者に任せると、内装工事をその業者に依存することになります。このため業者が提示する価格を受け入れるしかなくなり、工事費用が高くなりやすい点がデメリットです。

5-1-2.分離発注のメリット、デメリットについて

分離発注のメリットは工事費用が安くなることです。設計業者が設計図を完成させた段階で、複数の施工業者に対して入札を行うことができます。施工業者の間で競争原理が働くため、費用が安くなることが多いのがメリットです。一方、入札や施工業者の決定に時間がかかるのがデメリットとなります。また、業者が決定した後も設計のコンセプトを理解してもらいにくいことがあるなどの点もデメリットです。

6.エステサロン内装工事の流れとは?チェックを重ねて万全に!

内装工事はコンセプトの決定やデザインも大事ですが、工事の進捗管理も非常に重要です。施工業者とのコミュニケーションを密に取りながら、小まめに軌道修正をする必要があります。適切な工程管理に役立つ知識として、ここではサロンの内装工事の流れを解説します。

6-1.立地、物件選定

エステサロンだけでなく、店舗を構えるビジネスでは立地は命です。内装のデザインがどれだけ良くても、立地が悪ければお客様を呼び込むのは難しいでしょう。また、物件の大きさ・形態によってはイメージしている内装が実現できないことも多々あります。サロンの内装デザインは、まず物件選びから始まると言っても過言ではないのです。

立地を選ぶときに避けるべきことは、感覚で安易に決めてしまうことです。実業の世界で天才と呼ばれるような人でも、安易に物件を決めることはありません。瞬時に決めるケースもありますが、それは長年の経験や日頃の綿密なリサーチが背景にあるからです。初めてサロンを開業するオーナーが感覚だけで立地を判断することは、極めて危険だと思ってください。店舗経営に関する書籍を多く読む、先輩経営者のアドバイスを多く聞くなどの研究をしたうえで立地を判断しましょう。

物件選びについてもいくつか注意点があります。まず、築40年以上経過している古い物件は避けたほうがいいでしょう。見た目がきれいでも内部に問題がある可能性が高いからです。建築基準法は40年の間に何度か改正されています。現代なら建設許可が下りないような内容でも、古い物件なら許可が下りていたケースが多いのです。どのようなトラブルが起きるかわからないので、築40年以上の物件は避けるようにしましょう。

賃料が相場より安い物件も一見すると魅力的ですが、慎重に調査する必要があります。本来、大部分のテナントは相場に近い賃料を取れるものです。それが取れないということは、何か理由があります。ただ、必ずしも悪い理由とは限りません。たとえば、オーナーの浪費が原因でお金が必要になり、目先の現金を確保するために値下げをしているなどのケースもあります。このような理由で安くなっているなら掘り出し物と言うべきです。貸し出したがっているオーナーも助かるので、決して弱みにつけ込むということではありません。

その他、共有階段でしか店舗に入れない物件も避けましょう。エレベーターがないと施術機器など備品の出し入れが極めて難しくなるからです。お客様も階段を上ってサロンに行くのは負担に感じることが多く、非日常感も損なわれてしまいます。他のテナントのお客様と顔を合わせるようならなおさらです。

これらの他にも、立地や物件の選定で注意するべきポイントは多くあります。店舗経営に関する書籍などにも詳しく書かれているので、よく研究したうえで選定に臨むようにしましょう。

6-2.内装工事業者選定

物件が決まったら内装工事を依頼する業者を選定します。工事業者は必ず物件の現地調査をしてもらったうえで決めましょう。業者の選定をするには見積もりを出してもらう必要があります。その見積もりを正確にするには現地調査が不可欠だからです。

現地調査の内容はただ物件を見てもらうだけではありません。自分がどのような内装にしたいのかというイメージや希望も伝えます。物件が決まったばかりでは、まだイメージ図や設計図などはないことも多いでしょう。しかし、業者に見せる資料は何でもかまいません。参考にしている他サロンのパンフレットやホームページ、自分で描いたラフスケッチなどでもいいでしょう。少しでも多く業者とイメージを共有できる材料を用意したほうが円滑に進みやすくなります。

6-3.内装工事請負契約

工事を依頼する業者が決まったら、その業者と内装工事請負契約を結びます。このときの注意点は計画を細部まで把握したうえで契約することです。細部まで把握していないと、後々計画の大きな変更が起きる可能性があります。そうなれば費用が増えるだけではなく、工事期間も延びてしまいます。

文字で書かれた計画書だけでは、業者と自分のイメージがずれることがよくあります。可能なら3次元のパースを描いてもらう、簡単な模型を作ってもらうなどするといいでしょう。現物に近いイメージを共有してから工事を始めれば、工事開始後の計画変更も少なくなります。

全体の設計だけでなく、壁紙や床材などの個別の部分についても完成イメージを正確につかみましょう。壁紙や床材はサンプルを取り寄せることも可能です。素材を決定する前にサンプルをいくつか取り寄せ、実際の質感や色味などを確認しましょう。工事開始前にこれらの確認を綿密にするほど、工事が計画通りに進みやすくなります。

6-4.内装工事開始

内装工事請負契約を結んだら、いよいよ工事が始まります。エステサロンの内装工事の期間は、20坪前後の規模でスケルトン状態から始めると、多くの場合は1カ月程度で完了します。スケルトン状態とは「物件にまったく何もない状態」です。居抜き物件ではなくゼロから自分の店舗をデザインする場合は、大部分がスケルトン状態でスタートします。

工事開始後に重要なポイントは、工事を完全に業者まかせにはしないことです。小まめに工事現場を見に行き、イメージ通りに進んでいるかどうか確認しましょう。もし当初の話し合いと違っている部分に気づいたら、詳しく事情を聞いて早い段階で修正してもらうことも必要です。また、計画通りであっても「やはりこうしたほうがいい」という部分に気づくこともあるでしょう。その場合は、修正が間に合う内容であれば費用などを相談したうえで修正してもらうこともできます。現場にいればこのような軌道修正ができるので、可能な限り工事の現場に足を運ぶようにしましょう。

6-5.完了検査

工事が完了したら最後に完了検査があります。この検査は1人でやるのではなく、必ず内装工事業者に立ち会ってもらいましょう。計画通りにできていない部分は当然修正してもらうべきです。また、実際に完成した店舗を見て新しいイメージが浮かぶこともあるでしょう。大幅な修正や変更はできなくても、細部の変更なら対応してもらえることもあります。そのような点も業者に相談しましょう。

6-6.引き渡し

細部の修正をしたうえで問題がなければ、いよいよ物件の引き渡しです。エステサロンの工事契約の多くは、工事開始時に前金で半額を支払い工事完了後に残りの半額を支払うという形になっています。この形式で契約した場合は、引き渡し後にその半金を支払います。支払いが完了すれば、晴れてサロンのオーナーとなります。

7.エステサロンの内装工事費用見積もりを比較!それぞれの注意点とは

エステサロンの内装工事を依頼するときには見積もりが必要です。設計デザイン業者と施工業者に対してそれぞれ見積もりをとります。見積もりの方法は主に一括見積か相見積もりのどちらかです。この2つの見積もり方法の詳細と注意点をまとめます。

7-1.一括見積での注意点

一括見積では主に比較サイトが使われます。サイトの入力フォームに必要事項を入力して送信するものです。この情報が登録業者に一括で送信され、短時間で複数の業者から見積もりを取ることができます。一括見積のメリットは大体の相場が把握できることです。予算計画を立てるための参考として、最初に一括見積から始めるのもいいでしょう。

注意点は一括見積の金額は必ずしも正確なものではないということです。現地調査はもちろんヒアリングも一切しない状態で出している数字ですから、かなり大雑把なものです。あくまで大体の相場を知るためのシステムと考えて利用しましょう。

7-2.相見積もりでの注意点

相見積もりは一括見積とは違い、自分で業者を絞り込んで複数の見積もりを取ります。このときにチェックする点は、それぞれの業者の見積費用に大きな違いがないかどうかです。大きな違いがある場合は、どのような理由でその違いが生じたのか工事項目の明細を確認しましょう。場合によっては見積もりが高い業者が正しいこともあります。逆に不要な工事を追加して費用を高くしている可能性もあるので、見積もりは厳しく精査しましょう。

8.コンセプトに合った内装デザインはエステサロン成功へのカギ!

内装のデザインは、エステサロンを開業する時に特にこだわるべきポイントです。お客様から見たサロンのイメージが決定されるもっとも大きな要素のひとつと言えます。また、サロンのスタッフにとっても働きがいを左右する重要な要素になるでしょう。開業後の運転資金をしっかり確保し、無理なく出せる予算の中でコンセプトに合った内装を実現することが、サロン経営の成功の第一歩です。コンセプトの決定や物件選びに始まり、割安な機材の調達や業者との交渉、工事進捗の適切な管理などできることはたくさんあります。これらの努力をすべて怠らずに実践すれば、潤沢な資金がなくても十分にクオリティの高い内装を実現できるでしょう。インターネット上には多数の施工例があるので、それらを比較して理想に近いものを手掛けている業者をピックアップし、見積もりを比較してみることをおすすめします。

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    プロフィール


    長野県出身

     

    資格 : 照明士 / 商業施設士 / 色彩検定2級

     

    飲食店専門のデザイン事務所である株式会社T/Y DESIGNと、日本全国であらゆる案件の設計デザインを請負う株式会社西脇一郎デザイン事務所をへて独立。飲食店や物販店、美容室などの商業に関わる空間の設計デザインを専門にした、株式会社Lovationを2017年に設立。

     

    空間は、人と人の間に位置する大切な環境であることから、「人を起点にした店舗デザインの提案」を大切にしたお店づくりを、丁寧に提供している。

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